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『CHEER DOWN』はジョージの曲名からです。エリック・クラプトンが音楽担当した映画『リーサルウェポン』シリーズ。そのシリーズの『リーサル・ウェポン2 炎の約束』のエンディング曲でもありました。91年のクラブトンとの来日コンサートでも元気に歌っていたのが今でも忘れられません。実は『CHEER DOWN』という英語は存在しません。ジョージの造語なんです。『がんばって!』と掛け声を掛ける時に『CHEER UP !』と言いますが、ジョージは『無理をしなくていいよ』という意味でこの言葉を作りました。

マスターの独り言

ここは小さなバー、CHEER DOWN。マスターの日記です。

7.「月世界探検」

月世界探検

「月世界探検」

ウエルズ作 / 塩谷太郎 訳・井上洋介 絵


同出版社では挿絵とタイトルを替えて版を重ねています。

イラストは今井 修司さん。

月世界最初の人間 (冒険ファンタジー名作選(第1期))月世界最初の人間 (冒険ファンタジー名作選(第1期))
(2003/10/15)
ハーバート・G. ウェルズ

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「あらすじ」

事業に失敗した「ぼく」ことベッドフォードは借金取りから逃れるため、ケント州(イギリス)のリンプネへ逃げ出した。

退屈なので戯曲でも書こうと思い立ったが、いつも夕方になると窓の外歩く、おかしな男が目に入る。

ひどく背が低く、まるまると太っており、おかしいほど足がほそい。

まるまるとした頭に、クリケット帽をのせ、ほそい足に、サイクリング用の半ズボンとストッキングをはいていた。

ひっきりなしに、なにかブツブツ言って、窓の下まで歩いてくると戻っていく。

ある日、男が来たときに飛び出して、気になって戯曲が書けない文句を言う。

これがケイバーとの出会いだった。

ケイバーは地球や月、太陽などにある引力を断ち切る研究をしていた。

1899年10月14日に、ケイバーの研究の完成の瞬間、番をしていた助手たちが建物ごと吹き飛ばされる。

完成したゲイバーリットと名づけられた発明はみごと地球の引力を断ち切ったのだった。

一攫千金を目論んだ「ぼく」は、ケイバーに協力を申し出る。

幸い、助手たちは無事であった。

家がこわれたために住むところのないケイバーを自宅に泊め、新しい仕事場を作るのを手伝った。

ある日、研究をお金に変えたい「ぼく」の思いと裏腹に、ケイバーはケイバーリットを使って月へ行くと言い出す。

大きなガラスの球を作り、そのまわりに、いくつにも仕切った巻上げブラインドを取り付け、ブラインドには、どろどろしたケイバーリッドの材料を塗りつける。

球には気密室になったマンホールをとりつけ、搭乗者はそこから球に入る。

ブラインドを上げたり下ろしたりして月を目指すというのだった。

かくして、二人を乗せた球は月を目指す。

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ハーバート・ジョージ・ウェルズ

(Herbert George Wells, 1866年9月21日 - 1946年8月13日)

イングランドケント州ブロムリーのせともの屋の家に生まれる。

11才のとき、父のけがが元で店がつぶれてしまう。

学校をやめ、しばらく働きに出て、やがて中学校へいき、すばらしい成績で卒業します。

奨学金でサウス・ケンジントンの科学師範学校(現インペリアル・カレッジ)に進み、トマス・ヘンリー・ハクスリーの元で生物学を学ぶ。

そこの学生誌「サイエンス・スクールズ・ジャーナル」にしばしば寄稿し、1888年4-6月号に掲載された「時の探検家たち」(The Chronic Argonauts)では、後の作品「タイム・マシン」のアイデアが述べられている。

ロンドン大学で動物学をおさめ、1891年、理学士になる。

教職を経てジャーナリストになる。

1896年に処女作「タイム・マシン」を発表する。

初期の作品は、当時の科学知識に裏打ちされた文字どおりのSFすなわち「科学空想小説」であった。

プラトンの国家 (書名)を読んでから社会主義に傾倒する。

1902年に社会主義団体であるフェビアン協会に参加したころから、『近代のユートピア』(1905年)などの文明批評色の濃い作品を発表するようになった。

さらに、第一次世界大戦を経験することにより、人類の前途に対する深い憂慮を背景にした作品が生みだされるようになった。

タイムマシンを初め蛸型火星人、透明人間など、ウェルズは後世でもよく扱われるSF的題材を数多く生み出した事でも高い評価を得ている。


小説

タイム・マシン (The Time Machine) 1896年
モロー博士の島 (The Island of Dr. Moreau) 1896年
透明人間 (The Invisible Man) 1897年
宇宙戦争 (The War of the Worlds) 1898年
(When The Sleeper Awakes) 1899年
恋愛とルイシャム氏 (Love and Mr. Lewisham) 1900年
月世界最初の人間 (The First Men In the Moon、『月世界旅行』とも) 1901年
神々の糧 (The Food of the Gods) 1904年
キップス (Kipps) 1905年
近代のユートピア (A Modern Utopia) 1905年
彗星の時代 (In the Days of the Comet) 1906年
空の戦争 (The War in the Air) 1908年
アン・ヴェロニカ (Ann Veronica) 1909年
トーノ・バンゲイ (Tono-Bungay) 1909年
ポーリー君の物語 (The History of Mr. Polly) 1910年
ニュー・マキャベリ (The New Machiavelli) 1911年
結婚 (Marriage) 1912年
情熱的な友人たち (The Passionate Friends) 1913年
解放された世界 (The World Set Free) 1914年
アイザック・ハーマン卿の妻 (Wife of Sir Isaac Harman) 1914年
崇高な探究 (The Research Magnificent) 1915年
神のような人々(Men Like Gods) 1922年
ウィリアム・クリソルド氏の世界 (The World of William Clissold) 1926年
(The Shape of Things to Come) 1933年

フランスのジュール・ヴェルヌとともに「SFの父」と呼ばれる。

ウェルズはいいます、

「ベルヌの作品は、実現の可能性のある発明や発見をとりいれて書かれ、それによって読者の興味をかきたてたが、わたしの作品に書かれている発明や発見は、まったく空想的で、実現の可能性はない」

しかし、実現の可能性のないことを可能とおもわせて、読者を、なんの抵抗も無く物語りの中に引き込みます。

今回紹介した「月世界探検(月世界最初の人間 The First Men In the Moon、『月世界旅行』とも)」も、月人という月の住人が出てきますし、植物や空気も出てきます。

一瞬シラけるのでは?と思いますが、物語の面白さがみごとで、読者を楽しませます。

作品リストを見れば、いまだに映像化されている作品があることを思えば、ウエルズの作品のオモシロさを理解できるでしょう。

また、タイムマシンを初め蛸型火星人、透明人間など、ウェルズは後世でもよく扱われるSF的題材を数多く生み出した事でも高い評価を得ている。




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塩谷太郎(しおやたろう)

1903年 - 1996年

群馬県桐生市生まれ。

群馬県立桐生高等学校出身。

東京外国語学校(現・東京外国語大学)ドイツ語部を卒業。

商社勤務を経て翻訳家になる。

ドイツ語圏、英語圏の児童文学・ノンフィクションなどを日本語に翻訳した。

最初の訳書はおそらく1941年のテオドル・シュトルム『少女ローレ』(改造社)。

ドイツ語からの訳書としてはヴィルヘルム・ハウフ『アレッサンドリア物語』(学研、1970年)、ミヒャエル・エンデ『ジム=ボタンの機関車大冒険』(講談社、1974年)、エーリッヒ・ケストナー『点子ちゃんとアントン』(講談社、1965年)、ミラ・ローベ『りんごの木の上のおばあさん』(学研、1969年)、フェーリクス・ザルテン『バンビ物語』(講談社、1953年)などが挙げられる。

英語からの訳書にはハワード・カーター『ツタンカーメン王のひみつ』(講談社、1965年)、H・R・ハガード『モンテズマの王女』(平凡社、1957年)、H・G・ウェルズ『タイムマシン』(岩崎書店、1972年)などある。

訳書の総数は約200冊に上る。

日本児童文学者協会および日本児童文芸家協会に所属した。

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井上 洋介(いのうえ ようすけ)

1931年3月7日 -

東京都に生まれる。

武蔵野美術学校西洋画科卒。

1965年第11回文藝春秋漫画賞授賞第、4回東京イラストレーターズ・クラブ賞受賞。

主な作品

絵本
『とぶひ(学研おはなし絵本)』(2004年学習研究社)
『おおガラス』(2004年ビリケン出版)
『でんしゃえほん』井上洋介(2000年ビリケン出版)
『さんまいのおふだ』チャイルド本社

挿絵
『くまの子ウーフ』シリーズ 文・神沢利子絵・井上洋介(ポプラ社)
『宇曽保物語動物寓話集』文・舟崎克彦(2004年風涛社)
『えびすさんと6人のなかまたち(七福神ものがたり)』文・中川ひろたか(2004年佼成出版社)
『かいじゅうムズング』文・寺村輝夫(1971年理論社)

他に
画集『電車画府』(パルコ出版)
版画集『乱風図異』(トムズボックス)などがある。

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今回の「月世界探検」も非常に面白い本でした。

この小説が書かれたのは1901年。

この本が出版されたのは1971年。

既にアポロは月面に到着しており、月には誰もいないのは周知のとおり。

しかし、なぜ、この本が世界でいまだに読まれるのか?

このあたりは、漫画「ドラえもん」に通ずる。

「ドラえもん」(1969年初出)の未来の道具のいくつかは、既にパソコンで出来るものもある。

しかし、それらの道具の科学的根拠はあまり語られない。

この「月世界探検」でも、「ゲイバーリット」と名づけられた道具は、「引力を遮断する道具」として、本体のしくみより、羽をばたつかせ飛ぶのとは違う、別の飛行方法によるオモシロさである。

ライト兄弟が1903年12月17日にノースカロライナで空を飛んだ前の本であるという点をお忘れなく。

「ドラえもん」が今も色あせないのとおなじく、ウエルズの作品もこれからも読まれるだろうと思います。

火星に蛸のような宇宙人がいなくとも・・・・・・・





テーマ:読書感想文 - ジャンル:小説・文学

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