「Bar CHEER DOWN」の裏にある「すぎた洋裁店」。
ここにいる「ムサシ」とは2004年のオープンの頃からの友達である。
その年の夏ぐらいから「すぎた洋裁店」さんとお話するようになりました。
奥さんから、ムサシが拾われてきた経緯をお伺いしたのは2004年の6月のようです。
で、ホームページに記事を書きました。
ムサシが拾われたのは2003年7月31日。

(2003年7月頃のムサシ)
それ以来、昼間に仕入れなどで近くを通ることがあれば「すぎた洋裁店」さんでムサシと直接遊び、奥さんと少しお話してました。
ムサシが脱走した時は、奥さんが心配していたので、みんなして手分けして探したりしました。
このとき初めて「ナイター横丁」の二階を探索(真っ暗)しました。
結局、塀の上に上がって降りられなくなっているムサシが見つかり、僕が塀に上がって降ろすということもありました。
奥さんは「マスターありがとう」と言ってくださって、かわいがっているムサシが無事で「ホッ」とした顔をされていたのを、ムサシを見るたび思い出します。
その後もお話する機会があると、御高齢ながら自分のアドバイスとなるようなお話をしていただいたり。
今、私が色々なことを続けていられるのは「すぎた洋裁店」の奥さんを始めとする人生の先輩たちのアドバイスがあってのことと思っています。
(「反面教師」も含めてですが・・・)
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先週も「すぎた洋裁店」さんの前を自転車で通るとムサシが気持ちよさそうに寝ていました。

そのときも奥さんは笑顔で挨拶してくださいました。
急いでいたのでガラス越しにあいさつだけ。
これが奥さんとの最後のコミュニケーションとなるとは思いませんでした。
翌日ぐらいから「すぎた洋裁店」さんはお休みになっていました。
昨日、ムサシを散歩させている娘さん(と言っても少し先輩)をお見かけして「ムサシのママ」の奥さんがお亡くなりにかったことを知りました。
先週末に「おかしい」と思い、ひょっとしたら?とは思いましたが、考えまいと努めたのですが・・・

どう答えていいか判らず、笑って話をして場を和まそうとしたのですが、気が付いたら自分が涙を流しながら笑っており、いたたまれず自宅にもどりました。
人生の先輩たちは、人間は必ず死を迎えるものだと、時に身をもって教えてくれます。
人生に後悔することないようにと努力しているつもりでしたが、
「もっと色々なお話をしておけばよかった」
という後悔に気付き、ガックリとしました。
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心よりご冥福をお祈りいたします。
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