私が子供の頃の話である。
瀬戸内海に浮かぶ小さな島に、母と祖母、ペロとタマとタマの子供たちと住んでいた。
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(最近、百十四銀行という、中四国の地銀のCMで、この島がロケ地になっている。)
CMはこちらで見れます→
百十四銀行CMサイト「喜びも悲しみも幾年月」という、1957年に松竹が制作、公開した木下惠介監督の映画作品の舞台にもなった島です。
「燈台守」なんて言っても、若い子には判らないだろうな。
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で、私の家のお風呂なんですが、田舎なので「五右衛門風呂」。
家のガラス戸を開け、縁側を左に曲がり中庭を右手に見ながら突き当たりがお風呂。

(この腰掛けているのが縁側。右の突き当たりがお風呂)
僕はいつもお風呂から出ると、裸のまま縁側をウロウロしたりしていた。
中庭を挟んで、縁側の反対にある納屋の上に広がる夜空に「U.F.O」を探したり・・
母がいつも僕に言ってた。
「湯冷めがくるよ」って・・・・・・・・・・・・・・・・
田舎の夜は、本当に漆黒の闇である。
高松市(香川県)の四国側だと街灯が蛍光灯だったけど、インフラ整備の遅れる島ではまだ裸電球に丸いアルマイトの傘の付いた街灯だった。
島の方言でも「マチ」という言葉は海の向こうの「高松市」を指した。
(一応、この島も「高松市内」なので、変な表現ですみません)
暗くなると、気付いた人間が陶器のスイッチを入れ、明かりを付けるのだ。
人通りの少ない場所だと、街灯が点いていなくて足を踏み外し、溝に足を突っ込むなんて普通の出来事だった。
それほど漆黒の闇を夜の基準に生活していたので、都会の人間の「夜が怖い」というのが陳腐に見える。
幽霊や妖怪も、漆黒の闇だからこそ「何かいそうだ」と想像した人間の「恐怖」が生み出したものであろう。
都会の「夜」ではあまりにも明るすぎて「何かいそう」とまではいかない。
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いつものように、「フリ○ン」で、納屋の上を、三ツ矢サイダー片手に眺めていたら、なにやらユラユラただよっている。
その姿は目鼻がなく、言うなれば「ノッペラボーの鮫」
一瞬、身震いする。
家の奥にいた母に、
「おかあちゃん、ユザメが出た~っ!!」と、家の中に転げ込む。
母は訳の判らないことをいう息子に首を傾げる。
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母は、いつまでも裸でいる僕に「湯冷めがくるよ」と、「湯冷めするよ」の意味で言ってたのだ。
僕は「湯冷め」の意味が判っていないので、お風呂から出て裸でいると、
妖怪「湯鮫」がやって来て子供を食べるのだと勝手に思い込んでいた。
結局、隣の家の鯉のぼりの「真鯉」を見間違えたという結論で収まり、恥ずかしい笑い話となった。
でも、それなら「緋鯉」「子鯉」は?
ま、それらには目がいかず、闇でうごめく「真鯉」だけに神経が向いていたと納得した。
「こういうのが「妖怪」の誕生のきっかけなんだろうな」
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話は「現在」に戻ります。
みなさん、空を飛ぶ夢を見たことありますか?
もし、飛ぶ夢を見るなら、どういうスタイルで飛んでいますか?
私の(夢での)飛ぶスタイルは、やや空気の抜けた浮き袋を二つ折りにして股にはさみ、胸のあたりまで海水がくるぐらいにします。
で、立ち泳ぎのような感じで、手だけ平泳ぎのスタイルというのを想像してください。
みなさんの中でも、海やプールでそんなことして遊んだことないですか?
私の飛ぶ夢では、股に浮き袋こそ挟んでいませんが、まさに空気を手で掻き分け、走ったほうがましな速度で空を飛びます。
子供の頃に、海で浮き袋の空気を抜いて股に挟んで、バランスを取りながら遊んでいたのが、そのまま空を飛ぶイメージになってしまったのでしょう。
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最近、何度か空を飛ぶ夢を見ました。が、それは空気を一生懸命掻き分けて立ち泳ぎのように飛ぶのではありませんでした。
なぜか、スーーーッと空に浮かび、そこそこの速度です。
これならかなりの距離まで飛べます。
とりあえず、飛べるようになった僕は雲の上に出ます。
永らく行っていない、あの島へ行ってみようと思い海の上を飛んでます。
夜なので、月明かりが頼りです。
島が見えてきました。
誰も居ないはずの僕の住んでいた家に明かりが点いています。
「まずいな。誰か居るのかな?」
と、納屋の屋根あたりに身を隠します。
お風呂場から出てきた男の子が、一旦台所の中に入り、三ツ矢サイダー片手に出てきました。
なにやらこちらを見ています。
しばらくして彼は、
「おかあちゃん、ユザメが出た~っ!!」と言って、家の中に消えていきました。
僕は慌てて瀬戸内海の上を飛び、現在の自宅に戻るのですが、
月明かりに照らされ、瀬戸内海に写る自分の姿は、
まるでノッペラポーの鮫でした。・・・・・・・・・・・・・・
あの男の子は「僕」だったのでしょうか?「昔の僕」は、ひょっとしたら「湯鮫」になって飛んできた「僕」を見たんじゃないでしょうか?
大げさと思うでしょ?
僕は、例の不恰好な立ち泳ぎでしか空を飛ぶ夢を見たことがないんです。
スーパーマンやウルトラマンのように、カッコ良く飛ぶ夢をがんばって見ようとしたこともあるのに、決まって飛ぶときは立ち泳ぎの不恰好なスタイルでした。
生まれて初めて、違うスタイルで「空を飛ぶ夢」を見たのががこれでした。
それ故、何か意味があるのか?と思ったりもしています。
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「夢は現実に起きたことの表出であり、想像の産物ではない。」これは心理学者フロイトの言葉。
なんか漫画みたぃやね~(謎笑)
少女漫画とかによぉあるやん!?未来と過去が繋がるん。(謎笑)
てか、ウチは一時期メッチャ空を泳ぐ夢みたょ~飛ぶんぢゃなくて泳ぐんな~(*´艸`)
ウチが空を泳ぐ夢を見ょる時って、いつも誰かから逃げょる夢...(;´▽`A``
もぅずっと見てなぃけどね~(⌒∇⌒*)
あとは...一時期、船に乗り遅れた夢をしょっちゅう...Orz
まぁこれは実際そぅやったけん、そのトラウマ的な夢やったと思ぅ...ウチが高校行っきょった頃は船のかぃが6時55分に鳴っりょったけんな...お義母さん起こしてくれんかったけんなぁ...(/□≦、)
って、あつしクンにしかわからん内容で、他の人が見たら全く意味不明やろなぁ...(謎爆)
【2008/07/19 04:12】
URL | まゆ #i1IF6jTM [
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え?少女漫画にもSFってあるんですね・・
「エースを狙え」「パタリロ」「動物のお医者さん」「天才柳沢教授の生活」ぐらいしかな・・読んだの・・
えっと、夢で誰かから逃げてて、高いとこから落ちて「ビクッ」っとして起きるのは、体が幽体離脱して、餓鬼に追いかけられ、幽体が本体に戻るとき「ビクッ」となるそうです・・・by「うしろの百太郎」。
最近、不思議な夢や出来事が多いので、また書いていきます。
でも、幽霊のたぐいは信じてません。
あつし?・・・誰?何処?(笑)
【2008/07/19 05:48】
URL | マスター #JVj0pP5U [
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あ...
誰なんやろね?(;´▽`A``
まぁカキコしてるょな時間帯、ほとんど酔っ払ぃか寝ボケてるんで、時々トンチンカンなコトも書きます。(自爆)
てか、うしろの百太郎の話は怖ぃ~(/□≦、)
【2008/07/19 16:34】
URL | まゆ #i1IF6jTM [
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