「
インディ・ジョーンズ クリスタル・スカルの王国」
日本語公式サイト↑
監督 スティーヴン・スピルバーグ
製作総指揮 ジョージ・ルーカス/キャスリーン・ケネディ
製作 フランク・マーシャル
脚本 デヴィッド・コープ
音楽 ジョン・ウィリアムズ
撮影 ヤヌス・カミンスキー
編集 マイケル・カーン
配給 パラマウント・ピクチャーズ
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ストーリーはネタバレになるので、あまり語りません。
「良かったか?」と訊かれれば、
「非常に良かった」。ストーリーもだが、スタント、アクション、SFXなどの映像の進化も楽しんで欲しい。
常に最新の映像テクノロジーを駆使する「ルーカス・フィルム」。
まるで、スタントなんか使っていないように見えたシーンもある。
この部分だけでも、テクノロジーの進化を感じてしまう。
「インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説」の頃のトロッコのシーンあたりで、トロッコに乗っている人物が人形っぽかったというようなことを考えれば、現在の技術には驚く。
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時は1957年。
日本人にはピンと来ないだろうが、アメリカ人には郷愁を覚える前半のシーンだろう。
つまり、邦画の
「ALWAYS 三丁目の夕日」と同時期の話。
日本人とは違うベクトルで、アメリカの「団塊世代」には受けたシーンじゃないかな?
前3作より、当時のアメリカの生活感も出ていた。
一作目の「レイダース/失われたアーク《聖櫃》」など、特にアメリカという国籍色を色濃く出さなかったからこそのヒットだったのだろう。
今回は、オープニングはプレスリーの「ハウンド・ドッグ」が鳴り響くし、マット(今回のインディ・ジョーンズの相棒役)の登場シーンなどは、「波止場」(1954年)の
マーロン・ブランド。
『乱暴者』(1953年)のマーロン・ブランドの革ジャン、ジーンズ、モーターバイクの組み合せの登場以来、当時のアメリカの若者(不良)の憧れの姿。
日本でいうところの「太陽族」のようなものであろうか?
(若い管理人には判りませんが、ウチのオヤジなんかも「裕ちゃん」気取りでオバカだったと聞きます。あ、けして裕ちゃんがオバカの意ではありません。)
このマットの、マーロン・ブランド気取りのシーンで、若き日の自分の姿を思い出し、赤面したアメリカのお年寄りもいるはず。
マットの登場シーンはアメリカだと
「オオー」と、ウケるシーンだと思います。
革ジャン、リーゼント姿の不良達と、「アメリカン・グラフティ」に出てくるような、ジャンパー姿の普通の男の子達の乱闘も、アメリカでは
「三丁目の夕日」状態なのだろう・・・・
ポマードの髪が乱れるたびに出すコーム(櫛)に笑える。
ちなみに「アメリカン・グラフティ」の監督はジョージ・ルーカス。
フランスシ・F・コッポラと思っている人もいるようだが、コッポラは「制作」である。
このマットの登場により、今まで「時代劇」のように見て「別世界」の物語に思っていた、アメリカの人達(主演のハリソン・フォードあたりの世代)は、「インディー・ジョーンズ」が自分の父親の時代の物語(マットを自分と重ね)と理解し、一番身近に感じた「インディー・ジョーンズ」ではないだろうか?
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お約束の見所もある。
「インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説」でもあったような、トロッコによるチェイス。
ルーカスのこの手の映画では、これが楽しい。
「スター・ウォーズ エピソード6/ジェダイの帰還(復讐)」での、エンドアの森でのチェイスetc。
やはり、これらのようなチェイスはないとね・・・・・
今回もかなり楽しい。
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ソ連崩壊後、敵を失ったハリウッド映画。
その後、「インディペンデンス・デイ」に見られるような、宇宙に敵を見出したり、007(イギリスだけど・・)などは、「メディア王」や「北朝鮮」と、敵を作るのに苦労している。
今回は1957年。
「ソ連」は存在するのでオッケー。
ただ、いくら崩壊したといっても「ロシア」の人はどう取るのだろう?
FBIも悪役にしている分、おあいこということだろうか・・・・
こういうのに出てくる敵のロシアっぽい英語。
いつも気になる・・・・・
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インディ・ジョーンズ シリーズのエピソードは設定年度が1908年、舞台はエジプトのエピソード1「初めての冒険」から始まり、今回のエピソード26「クリスタル・スカルの王国」が最後(のハズ)。
ふさわしい大団円ではある。
いづれにしても、映画=「娯楽」という部分では大いに楽しめた。
出だしの「ネバダ州」の「軍事基地」というあたりが鼻につくという人もいるだろうが、まずは見て欲しい。
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カレン・アレン演じるマリオンの
「インディーーーッ!!」の叫び声は色あせていない(へんなとこ誉めてるね・・)。
それにしても、出演もしていないのに、ショーン・コネリーの存在感の大きさには驚く。
↓愛の一押しを・・・
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