今更ながら「
仮面ライダー響鬼」を観た。
平成ライダーは「アギト」止まりだった。
「響鬼」は周りの女性陣(ヤングミセス)が「良い」というので気になっていた。
ただ、最近の女性陣の「良い」はライダーの変身前のイケメンを指して発している言葉と受け止めていた。
が「響鬼」は充分キャリアを積んだ「細川茂樹」さんが演じている。
今までのように、イケメンの新人が出てきて「キャーキャー」言っているのとは違うのは感じていた。
で、今回鑑賞。
最初は「なんじゃコリャ?」と思っていた。
が、レンタル半額の日だったので沢山まとめて借りていたので借りている分だけでもと観続ける。
ストーリーに段々引き込まれ、劇場版まで後日観てしまいました。
はじめは「鬼」という設定に違和感を覚え、バイクも出てこないのに「ライダー?」と、とっつきにくかった。
技は「音撃」とかいう技。ライダーキックでは無い。
冷静に鑑賞してみると、登場人物の少年の高校生。
年齢は視聴している子供より年上。
主人公のライダーは30オーバー。
かなり突飛な設定と思った。
観ている子供に媚びていないのである。
思い返して観れば、子供の頃に見た映画「ジョニーは戦場へ行った」は「ガッチャマン」が好きだった少年にも「問題作」ということは伝わり、「サイコ」などもちゃんと小学生ながら意味が判って怖かったのだし。
子供は大人が思っている以上に大人であるのは、誰でも思い返せば判ることである。
劇中、少年が盲腸で倒れる。
退院後、自分の部屋でズボンに手を入れ、傷口を見ようとする。
そこへ母親が入ってきて、ズボンに手を入れている少年と目が合い、あわてて無言で立ち去る。
「えっ?」と訳がわからず戸惑う少年。
という場面があるのだが、笑いはしたものの、対象の視聴者である子供達は、さりげないこういうシーンで大人になっていくのである。
主人公が31歳というのもいいと思う。
昔は子供が束になっても敵わない大人って居た。
そういう周りに居た凄い大人が僕たちに色々なことを教えてくれた。
シリーズ前半は演技者や製作側も探り探りという感があるのだが、徐々に主人公以外のライダーや脇役のキャラも立ってきて感情移入出来てくる。
オヤッサン役の下條アトム氏は浅草のダンゴ屋さんである。
浅草でダンゴ屋で「オイチャン」と呼ばれていた氏のお父さんの下條正巳氏が前年に亡くなられたことを考えると、初めはあざとく感じ、抵抗を感じたのだが・・・(この辺のアトム氏の心情は特典映像のインタビューで知ることが出来、興味深い)
が、やはり朴訥とした感を入れながらも男を感じさせ、だれからも愛されるであろうキャラクターは「有り」であった。
先の少年のエピソートもそうだが、
「ヒビキ」が「オヤッサン」からのメールを読むシーンで「うるるん」のナレーションの口調の物真似をする。
僕は飲んでいたコーヒーを吹き出してしまった。
このような、小さな子供には判らないお笑いのシーンやストーリーも見所。
監督はエピソードによって変わる、
特に石田秀範監督はウルトラマンシリーズの実相寺昭雄監督にも通じる。正直、ヘタなコメディーより笑えた。
笑えるだけでかく、胸打つエピソードも多い。
恥ずかしいのだが、平成ライダーで初めて泣いた。
やはり熱い男の魂のこもった言葉には胸打つものがある。
ダラダラと感想とも言えない雑文を書いていても仕方が無い。
「仮面ライダーとは?」「異形」の者が人々に忌み嫌われようと(特に劇場版)、命を掛けて人々の為に戦う。「鬼」というモチーフは異色ではあるが、ヒロイズム、スピリッツの部分がしっかりしていれば「仮面ライダー」として成立するのであるということを改めて認識した。
「鬼」であっても(改造人間で無くても)、「響鬼」はリッパな「仮面ライダー」である。また、劇場版は時代劇となっている。
これも「響鬼」だから出来たことであろう。
バイクが馬に変わって、よけいカッコよく思ったのは僕だけだろうか?
細川氏を起用して「赤影」をリメイクしてくれないかな?などと思う。
2005年のライダーの事を今更ですが・・・・
ライダーはブラック世代
なんか観てぇ!!
【2007/04/11 13:26】
URL |
HAMMER #- [
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オモロかったでぇ。
【2007/04/11 14:27】
URL | マスター #WO.8kER. [
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