
「
アーリー・ビートルズ / 米国盤編集アルバム」より続く。
ビートルズ VI / BEATLES VI米国盤編集アルバム
1965年6月14日アメリカ発売/1970年9月25日日本発売
「ビルボード」誌全米アルバム・チャート最高位1位(6週)/トップ100在位39週プラチナディスク(=100万枚/1997年1月10日認定)
帯のタイトル
「米国編集のヒット・ソング集、「イエス・イット・イズ」を含む貴重盤!!」
全11曲中6曲が、「ビートルズ’65」から漏れた「ビートルズ・フォー・セール」収録曲。
一方、残る5曲が本国イギリスでまだ発表前だった「ヘルプ!」からの3曲と「バッド・ボーイ」、さらに当時の最新シングル「ティケット・トゥ・ライド」のB面ながら人気が高かった「イエス・イット・イズ」。
新旧作品の寄せ集め盤というわけだが、収録曲の録音時期が幅広くなったこと、激しいロックンロール・カバーとメロウなオリジナルが並んだことで、過渡期を迎えていた当時のビートルズ・サウンドが浮き彫りになっています。
なお最初期プレス盤は、裏ジャケットに記載された曲名が収録順に並んでいません。
これはイギリスからテープが届く前にジャケットが印刷されたためで、文字通り「1日でも早くレコードを店頭に並べたい」というキャピトルの思惑が見えます。
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アメリカでのビートルズの6作品目という、なんのひねりも無いタイトル。
キャピトル以外の「
イントロシューティング・ザ・ビートルズ」、「
ア・ハード・デイズ・ナイト」と、販売はキャピトルですが、ドキュメンタリーの「
ビートルズ物語」はカウントされていません。
日本盤の帯に「・・・「イエス・イット・イズ」を含む貴重盤・・」とあます。
アナログ時代、ビートルズのオリジナルアルバムには収録のなかったシングルB面曲の「イエス・イット・イズ」。
アナログ時代77年の編集ベストアルバム「ラヴ・ソングス」が出るまで、アルバム収録はこの「ビートルズ VI」だけ。
それが、この帯の売り文句に繋がりました。
(当時中学生の僕は、先に「ラヴ・ソングス」を持っていたので、あまり深く考えてなかったけど・・)
このアルバム「ビートルズ VI」のステレオ盤には、本来収録されていたのは、疑似ステレオ版で、例によってエコーの掛った編集でした。
(アルバム「ラヴ・ソングス」発売時、「ジス・ボーイ」と「イエス・イット・イズ」の2曲に関してはステレオ・ヴァージョンの初リリースが期待されたが、疑似ステレオ・ヴァージョンが収録されました。)

「イエス・イット・イズ」のリアル・ステレオ・ヴァージョンはビートルズの活動中にはリリースされなかった。
解散後、1988年3月にCDでリリースされたアルバム「パスト・マスターズ Vol.1」に収録されました。
なんでシングルB面曲の「イエス・イット・イズ」が入っていたら貴重だったのか?
実は、シングルB面曲としては、アメリカのビルボード誌では最高位46位の人気曲でした。
2014年のCD盤では2009年リマスターの「パストマスターズ」と同じ。
不自然なエコーのバージョンを残してほしかった。
疑似ステレオの「イエス・イット・イズ」の入ったステレオバージョン。
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2014年版CD
Mono Mix
1 KANSAS CITY
2 EIGHT DAYS A WEEK
3 YOU LIKE ME TOO MUCH
4 BAD BOY
5 I DON'T WANT TO SPOIL THE PARTY
6 WORDS OF LOVE
7 WHAT YOU'RE DOING
8 YES IT IS
9 DIZZY MISS LIZZIE
10 TELL ME WHAT YOU SEE
11 EVERY LITTLE THING
Stereo Mix
12 KANSAS CITY
13 EIGHT DAYS A WEEK
14 YOU LIKE ME TOO MUCH
15 BAD BOY
16 I DON'T WANT TO SPOIL THE PARTY
17 WORDS OF LOVE
18 WHAT YOU'RE DOING
19 YES IT IS
20 DIZZY MISS LIZZIE
21 TELL ME WHAT YOU SEE
22 EVERY LITTLE THING
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