先日「ザ・ビートルズ The U.S. BOX」の記事を書きました。このボックスに入っている「ミート・ザ・ビートルズ」がアメリカでのデビューアルバムのように専門書などでも書かれていますが、実はキャピトル・レコードにおいてのデビューアルバムであって、アメリカでのデビューアルバムは「Introducing The Beatles」(VJLP1062/MONO SR1062/STEREO)がありました。
introducing The Beatles A
I Saw Her Standing There
Misery
Anna
Chains
Boys
Love Me Do
B
P.S. I Love You
Baby It's You
Do You Want To Know A Secret
A Taste Of Honey
There's A Place
Twist And Shout
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ビートルズが最初、アメリカ進出しようとしたとき、EMIの資本提携先のキャピトルに交渉するのですが断られます。
で、シカゴのヴィージェイというレーベルからイギリスで発売中のビートルズのデビューアルバム「プリーズ・プリーズ・ミー」から2曲を抜き発売。
が、発売直前、「Love Me Do」と「P.S. I Love You 」の権利を失ったため、裏ジャケットの曲目リストを広告にして発売しました。

弱小レーベルだったので、宣伝力もなく、あまり売れなかったのですが、アメリカにビートルズ旋風が上陸し、キャピトルから「ミート・ザ・ビートルズ」が出て、大ヒットすると、、「Love Me Do」と「P.S. I Love You 」を「Please Please Me」と「Ask Me Why」に変更して再発売。
ヴィージェイが倒産して、これらの音源の権利を得たキャピトルから1965年3月に「アーリー・ビートルズ」が発売。
・・・・・・・・・・・・・・・
今回の「ザ・ビートルズ The U.S. BOX」には「アーリー・ビートルズ」が入ってるのですが、出来れば「Introducing The Beatles」を付けて欲しかった。
今回のボックスセットに「キャピトル」の文字を入れなかったのは「ユナイテッド・アーティスツ」から発売の、アメリカ盤「ア・ハードデイズ・ナイト」が含まれているからです。
せっかく「キャピトル」の冠を取り払ったのだから・・・・・
「アーリー・ビートルズ」があるから不要と思ってるでしょ?
実は、この「Introducing The Beatles」は「1.2.3.4」のカウントで始まる「I Saw Her Standing There」の「1.2.3」がトリミングされてて「4」から始まってたり、プレスが雑で音が悪かったり・・・・
そういうちょっとした違いもこだわるのがビートルズマニアだったりします。
そうでなければ、日本で「ザ・ビートルズ The U.S. BOX」なんか売れませんて。
トラックバックURL
→http://cheerdown.blog7.fc2.com/tb.php/2704-adc78cbf
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)