以前の記事「続く」と書いておきながら、5年が経過。
ジミヘンの命日である。
ここで言いたいのは、エルビス・プレスリーを祖、まあビートルズからでもいいのだが、「ロック・アイコン」でいまだに絶大な人気を誇るジミ・ヘンドリックス。
彼がクラプトンやジェフ・ベックなどと並び、同時代のギターヒーローと並べて語られる、唯一の黒人であるということを言いたい。
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黒人でありながら白人向けのロックスターとして売り出されたのも異例なことだった。
これは渡英していなければ、黒人差別のまだ続く米国では不可能だったと思います。
白人の若者達にとって神のごときアイドルとなった一方、黒人の公民権運動が隆盛を見せていたアメリカでは、同じ黒人達から「裏切り者」と見なされる面もあった。
そのため、黒人向けの音楽を主体としていたラジオ局などでは、ヘンドリックスの曲は徹底的に無視されました。
さらには黒人運動家とそれをなだめたい白人政治家の両方が、黒人なのに白人に支持されているヘンドリックスの立場を利用したがっていたと言われます。
ヘンドリックス自身はあまり政治的な人間ではなかったという論評が多いものの、暗殺された黒人指導者キング牧師のために寄付を行ったこともあります。
ヘンドリックスは同胞である黒人層に今ひとつ受け入れられないことに悩んでいましたが、マネージメント側はヘンドリックスをあくまでも白人向けロックスターとして売っていく方針だったとされます。
ヘンドリックスと親交のあったギタリストのジョニー・ウィンターは、ヘンドリックスが敬愛する先輩ブルースギタリストのハウリン・ウルフ(黒人)と共演した際、ウルフから「白人と組んで金儲けをしている奴」と罵られたエピソードを明かしている。
ヘンドリックスは、ウルフの言葉に黙って耐えていたという。
ただし、マイルス・デイビスのように存命中からジミを高く評価していた黒人アーティストも同様に存在します。
今日はここまで・・・・(続く)。
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アクシス:ボールド・アズ・ラヴ
ザ・ジミ・ヘンドリックス・エクスペリエンスが1967年に発表した2作目のスタジオ・アルバム。
前作『アー・ユー・エクスペリエンスト?』に比べてメロディアスな楽曲が増えたという評価がある。
ジミの代表的なバラード「リトル・ウイング」を収録。
その一方で、冒頭の「放送局EXP」や、ギター・ソロでフェイザーを使用した「ボールド・アズ・ラヴ」等、実験的な音作りも行われている。
制作スタッフは、フェイザーを導入するに当たって、この機器を先行して用いていたスモール・フェイセスの楽曲「イチクー・パーク」を参考にしたという話が伝わっている。
ジミは、本作のレコーディング・セッションで、色の名前を言うことで音のイメージを伝えたという。
収録曲は、ライブでも演奏された。
「スパニッシュ・キャッスル・マジック」は、ウッドストック・フェスティバルやワイト島音楽祭等で演奏されている。
「リトル・ウイング」は、1969年2月24日のロイヤル・アルバート・ホール公演、サンフランシスコ・ウィンターランドの録音が残されている。
「明日まで待って」「リトル・ミス・ラヴァー」は、BBCでのライブ音源が残されている。
アルバム完成直後に第1面のマスターテープを紛失したと言われており、一晩で作り直された。
オリジナル版は、モノとステレオの2種が同時発売された。
モノ・ミックス盤は、2000年に米Classic Recordsからヴィニール盤のみで再発売された。
1970年の英国廉価再発盤「Backtrack 11」でステレオの別ミックス版が使われ、欧州・日本盤CD初版に使われたものも同様。
1991年のリマスター再発以降、オリジナル・ステレオ・ミックスが使われている。
Little Wing
If 6 Was 9
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