
クリックで大きく見れます。
仕事場のアンプが調子悪かった。
で、新たに置いたのが1987年ごろの「SANSUI」の「AU-α607i」。
若い人には「SANSUI」というメーカーもわからないだろう。
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山水電気創業者の菊池幸作社長は山水電気の社名を社是で「山のごとき不動の理念と水の如き潜在の力」と表現しました。
経営理念としては「高品質・高信頼性」をモットーにして得意のトランスを基調にHI-FIアンプの生産・販売を1954年に開始しました。
オーディオブーム全盛の頃にはステレオアンプ技術において名門として知られ、JBLの日本総代理店にもなってました。
ですから、JBLと相性がいいアンプを作っていたということもあり、僕も「いつかは・・・」と思ってました。
最盛期は1984年ごろ。
しかし、オーディオブームの衰退やデジタル化の波などにより経営が悪化。
1989年には英国ポリーペックインターナショナルの出資を受け傘下となるが、翌年同社は破綻。
その後、いろいろ経緯をたどり、2012年4月2日、山水電気は東京地方裁判所に民事再生法の適用を申請しています。
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今回紹介の「AU-α607i」。
80年代の人気シリーズで「607」「707」「907」のロングセラーがある。
細かく言うと「607」の下位の「205」「305」「505」などもあるが、シリーズの中では不人気で「607」「707」「907」のように、ずっとレギュラーだったのではないので割愛。
ここでは件の「607」シリーズのみの話をするが、「707」「907」は「607」の上位モデル。
1976年の「AU-607」から始まり、
1979年「AU-D607」
1980年「AU-D607F」
1981年「AU-D607F Extra」
1983年「AU-D607G Extra」
1984年「AU-D607X」
1985年「AU-D607X Decade」
1986年「AU-α607」
1987年「AU-α607i」
と、まだ続くがこれぐらいで。
「707」「907」も数字のところだけが変わり、各シリーズがある。
今回の1987年の「AU-α607i」は、実は「山水電気」が「CI」を実施しロゴを変更した最初の「607」シリーズ。
「CI」といのは経済や経営学をかじってた人間ならわかると思うが「コーポレートアイデンティティ」のこと。
このころ、日本のいろんな企業が社名を変えたりした。
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余談だが、「HONDA」こと「本田技研工業株式会社」もこのころそういう話があったが、社員が一斉に拒否というのを記憶している。
やはり、カリスマ社長を慕って集まった社員は、古くからの社名にこだわった。
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以前のロゴ。

「AU-α607i」から使われるロゴ。

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AU-α607i定価 \79,800
α-Xバランス・サーキットを採用したステレオプリメインアンプ。
α-Xバランス・サーキットは、信号の+側と-側の両方に独立した専用アンプを使用し伝送・増幅する方式。
型式 α-Xバランスインテグレーテッドアンプ
<パワーアンプ部>
定格出力
(10Hz~20kHz、両ch駆動) 105W+105W(6Ω)90W+90W(8Ω)
全高調波歪率(実効出力時) 0.003%以下(8Ω)
混変調歪率(実効出力時) 0.003%以下(8Ω)
ダンピングファクター 150(8Ω)
TIM歪(SAWTOOTH) 測定限界値以下
<プリアンプ部>
入力感度/インピーダンス(1kHz) Phono MM:2.5mV/47kΩ Phono MC:300μV/100Ω CD、Tuner、Line、Prosessor、Tape/DAT/Play1・2・3:150mV/47kΩ
Phono最大許容入力 MM:210mV(THD 0.01%)MC:21mV(THD 0.1%)
周波数特性 Phono MM:20Hz~20kHz ±0.2dB CD、Line、Tape/DAT/Play1・2・3:1Hz~300kHz +0 -3dB
SN比 Phono MM:88dB以上 Phono MC:70dB以上 Tuner、Line、CD、Tape/DAT/Play1・2・3:110dB以上
トーンコントロール Bass最大変化量:±5dB(50Hz) Treble最大変化量:±5dB(15kHz)
サブソニックフィルター 16Hz(-3dB)、6dB/oct
ラウドネス 50Hz:+8dB 10kHz:+6dB
オーディオミューティング -20dB
<総合>
定格消費電力 240W
外形寸法 幅448×高さ160×奥行441mm
重量 16.0kg
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これまで僕は、国内のアンプはYAMAHA信者(過去の記事見ればわかりますが・・・)でした。
先に、「いつかは・・・」という話をしましたが、天の邪鬼なヘンクツに育った僕は、「SANSUI」に憧れはしたものの、あまりの人気にSANSUIに辿り着く事がありませんでした。
素人でも知っているJBLを僕は持っておらず、JBLと相性のいいSANSUIに目が行く事がなかったんです。
JBLの代理店だったから、JBLの特性に合ったアンプという認識だったのですが、他のスピーカーでも、しっかりと良い音でした。
TANNOYというJBLとはライバル関係のスピーカーを使っているのですが、今までで一番良い音で鳴っているかもです。
もっと早くSANSUIでも良かったと思います。
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