今年に入って歯医者さんに三回も掛かっている。
ま、自分の歯を大切にしていないのが悪いのだけど・・・・
不敵な笑みを浮かべて拷問の器具を手にする様は、かつての第三帝国のゲシュタポ。
ただ、あくまでも治療。悪いのは自分。逆恨みしてはいけない・・・
自分が見て腹が立った映画を人にすすめる御仁が店に来る。
しかもご丁寧にそのビデオをDVDにまで落として持ってくる。
1ヶ月程前に何やら持ってきてくれていたのだが、一緒に入っていた「007」関連の映像だけ観て放置していた。
厳密にはお盆を過ぎてから、割とお客が絶えることが無く、観る暇が無かったのだけど・・・・
この御仁がやって来ては、
「もう『オクトマン』みましたか・・・・?」と呟く。
その映画のタイトルは「吸盤男オクトマン」と言うのでありました。
来るたびに「観ましたか?」という様は、恐怖新聞の配達員の「しんぶ~ん」という逃げも隠れも出来ない声のように僕を追い詰める。
で、本日プレッシャーに耐えかねた僕は、観ると寿命が100日縮む「恐怖のトホホ映画」を観たのでした。
「吸盤男オクトマン」
いきなり子供の頃に見た「バロム1」に出てきた「タコゲルゲ」が暴れてる。
内容は・・・・僕の口からは言えない。
で、このタコ、陸地で暴れるのだが、タコをよく知らない人は、陸地にタコって部分を突っ込むだろう。
が、実際のタコも陸地で活動する。
「本当か?」と思うでしょうが、子供の頃に僕は見ました。
夏の夜に友人達と当時住んでいた島の海岸を肝試しも兼ねて歩いていた。
進行方向に向かって、右は満ちた瀬戸内海。左はキュウリとナスの畑。
畑でなにやらゴソゴソと音がする。
恐る恐る近づき、懐中電灯で照らす。
猫か狸のような哺乳類的なものを想像していたのに、目に映ったものはヌルヌルとした動くもの。
正直、化け物と一瞬思った。
が、よく見るとタコ。
人の気配を感じ、滑るように海へ帰っていった。
「滑るように」と書いたが、タコの帰っていった後は、ネバネバとした粘液が海へと続いていた。
現場に残っていたのは真ん中を丸くかじられたキュウリ。
推理すると、
タコは潮の満ちた夜(少しでも逃げやすいため)、自分の体から粘液を出しながら、帰り道を確保しながら浜辺の畑の野菜を襲った。
というのが僕の推理。
「じっちゃんの名にかけて!!」
この話、誰も信じてくれない。
一緒に目撃した友人は遠方なので、僕が嘘つきとなっている。
お客さんでタコ博士がいるので、今度聞いてみよう・・・
話はそれたが、「吸盤男オクトマン」。
やはり、拷問であるな・・・・
先に述べた歯医者がゲシュタポなら、このビデオを観ろと言った御仁は、昔の特高(特別高等警察)。
さながら僕は、特高に拷問される危険思想の悲運の主人公。
ちょっと辛辣に書きすぎたが、それなりに楽しめた。
願わくば、このタコの潜水シーンを見たかった・・・
まったく潜らないタコ。
これじゃあタコでなくても、狼やネズミなどの陸上動物でもいいのでは?と思う。
これも想像だが、脚本の段階ではもっと水際のシーンも考えた。
で、着ぐるみを作成。
早速着用して撮影に入る。
「潜ってくれ」と監督の声。
出来の悪い着ぐるみ、水がカバカバ入り、死に掛ける着ぐるみの人。
こりゃアカンとなるも予算上着ぐるみを作り直せない。
で、あまり水際で活躍しないタコ怪人の映画になった・・・
「ホントか?」と言われて、
「じっちゃんの名に懸けて!」(因みにじっちゃんは只の人だったらしい) とは言いがたいが、無きにしも非ずと思われる。
見たい人は申し出てね。
文句は受け付けません。
すごい! 「吸盤男オクトマン」ですか・・・なんだかよく分かりませんが、とても面白そうじゃないですか。興味津々丸です。
マスターは本当にマイナーな映画をよく発掘されますよね・・しかも名画を。
うーん、吸盤男かぁ。X-menも真っ青! とても観たくなってきました。期待`大`な映画ですねっ!
【2006/09/11 08:21】
URL | #- [
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ミュータント的には、X-MENの方がカッチョいいっすけどね。
名画ですかね?
みんなに見せてまわらんとな。
【2006/09/11 10:22】
URL | マスター #WO.8kER. [
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