僕は愛媛県の西条市というところで生まれました。
先祖のお墓もそちらにあります。
ですが住んだ実績がなく、この歳まで「西条市」のお祭りを観たことがありませんでした。
僕が社会人になってから父が自分の故郷の西条市に戻っているので、一応人に訊かれれば、故郷は「愛媛県西条市」と答えています。
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テノール歌手の秋川雅史さんが西条市の出身で、イタリア留学時も含めて全て帰省して担き夫として参加していて、年に一度だけ自身の喉をかばうことなくお酒を呑むと話してられました。
この街は「西条祭り」のときは平日であっても休日となります。
神事なので日にちを曜日によって替えることはしないのですが、隣町にも大きな祭り、「神事」ということで日にちを動かさないという神社側と担ぎ手の少なくなった自治会がわとで折り合いが付かず勝手に「祭り」が行われたり喧嘩になったり大騒ぎになってます。
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西条市が故郷の男たちが屋台(だんじり)を担ぎに有給まで消化して帰って来る「西条祭り」を一度は生で観たいと思ってました。
僕は「厄払い」も「初詣」も大抵、伊曽乃神社というところでしています。
で、お正月などに行くと、前年の「西条祭り」の様子をビデオで流していたりします。
地元のケーブルテレビを録画したものを再生しているのですが、ブラウンカン越しでも「すごいなぁ」と思う神事でした。
伊曽乃神社のだんじり・みこしが奉納される祭礼は、江戸時代の昔より260年以上の伝統をもつ歴史の長いものです。
以前の伊曽乃神社の記事。
http://cheerdown.blog7.fc2.com/blog-entry-1192.html・・・・・・・・・・・・
仕事を終え四国へ。
毎年10月15日深夜、午前0時頃から各地区ごとのだんじりが宮出しのため伊曽乃神社の境内にむけてご神体を迎えにいっています。
ですから夜中から明け方がいちばん盛り上がっているらしいですが、それは仕事優先。
朝に実家に行ってチャイムを鳴らしても反応なし。
しかたなく時間を潰すため先祖墓に墓参り。
道中コンビニで御線香を買い、先に述べた伊曽乃神社を通り抜け保国寺へ。
祖父や先祖の眠る先祖墓に手を合わせ、となりの若くしてなくなった伯父の御墓にも水を掛け御線香を。
よくみると御墓の字のところ、ちょうど名字に使われている漢数字の真ん中にカエルが鎮座しており、水で湿ってうれしそう。
結果、カエルに手を合わすことに。

帰りに伊曽乃神社へ。
静かである。
実は、日中から夕方にかけてそれぞれのだんじりはお花集めのため、自地区の町内とその周辺を廻り、この日別行動の御神輿は神事のため御供のだんじりとともに市内の神楽所を巡幸していたのでした。



それでもお祭りなので参拝客も数人。
僕もお参りしておく。
隅をみると、今朝呑まれたであろう一升瓶の山。

まあ、実家でチャイムを鳴らしても早起きの父が起きてこないはずです・・・
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やっと家を開けてもらい「西条祭り」のクライマックスとなる夕方の「川入り」まで寝る。
夕方になり、伊曽乃神社近くの加茂川河川敷へ。
順番にだんじりが集まって来る。
御神輿が到着するのはまだ先。
ざっと概要をいうと、だんじりには神様がいるのではなく各町の象徴がだんじり・・・と、思う。
このだんじりが、川を越えて伊曽乃神社へ帰る神様の乗った御神輿をお見送りするというもの。
神様が川を出た時点でお祭りは終わりとなるため、少しでも長く祭りを楽しみたいと、御神輿の行く手を阻もうと一緒に川に入っていく。
この一緒に川に入ってもいいだんじりも神事にならい、伊曽乃周辺地区のだんじりのみ・・らしい。
ざっとこんな感じで、後は写真を観てください。
クリックで大きく見れます。




塗りの西条だんじり。

白木の西条だんじり。
数多くだんじりがありますが、この二種類のタイプに分かれます。

だんじりが集まって来る中、日が暮れてきて、だんじりに提灯がともる。
とても幻想的な風景でした。

気が付くと、見送りのだんじりも土手の上にズラリと・・・
写真では判りずらいですが、それは凄い数。
向こう岸(伊曽乃神社側)にもだんじりはいるのですが、それは先に言ったように、別れを惜しんで一緒に川に入るだんじりが数台。
こちらも土手の上に提灯のともるだんじりがズラリと、一緒に川に入るだんじりが数台。


花火の合図とともに、御神輿が土手からだんじりに見送られ川の方へ。
御神輿が川に入った瞬間、別れを惜しむこちら側のだんじりと、向こう岸(伊曽乃神社側)のだんじりも入水。
とても写真では追い切れなかったので動画を撮りました。
動画がスタートしてスグ右手に御神輿が見えてます。
それを取り囲み川を渡るのを邪魔するだんじりとの攻防戦を楽しんでください。
http://youtu.be/jEpUoM_Qod4やはりビデオなんかで観ていた以上に凄かった。
後、こんなの書いていいのか判らないですが、しょっちゅう救急車が来るお祭りというのも初体験でした。
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