2000年に発売され、驚異的な売り上げだった「THE BEATLES 1」が2011年9月2日に最新リマスターで再発売される。
「なんじゃそりゃ」
である。
10年ぐらいでリマスタリングされ「無かったこと」にされるのなら、20009年の全作品のリマスター盤も、そのうちリマスタリングされなおし「無かったこと」にされるのであろう。
・・・・・・・・・・・・
ビートルズの2009年のリマスタリングまでの流れは、
1999年の「イエロー・サブマリン 〜ソングトラック〜 - 」からスタートしたビートルズのリマスタリングの実験。
ここでの大胆な、ビートルズの音の「現代化」はまずまず受け入れられた。
DVDの発売に合わせてということもあったので、CDだけをどうのという反応ではなく、長い間「お蔵入り」の映像(イギリスバージョン)が観られるということもあり、CDよりはDVDのほうが大騒ぎ。
・・・・・・・・・・・
で、2000年に「THE BEATLES 1」。
「英・米のチャートで1位になった曲をまとめた」というコンセプトで作られたベスト・アルバム。
「ストロペリー・フィールズ・フォーエバー」が入っていないのが「ベスト」なのか?とも思ったが、チャートの一位にならなかったのだからしかたない。
ここでのリマスタリングは、極力レコードで聴いたときの感じをそのまま再現したもの。
これは大いに受け入れられた。
ビートルズの「赤盤青盤」(この時点では「赤盤青盤」は1993年のリマスタリング)に取って代わる「高音質」のベストアルバムだった。
・・・・・・・・・・・・・
2003年の「レット・イット・ビー...ネイキッド」は物議を醸し出した。
リマスタリングというより、リミックスに近く、また元の音源の入っている「海賊盤」などを所有しているファンにはすぐバレていたが、本来ならミスや音程のズレを修正している。
「捏造」にも近いリマスタリングという以上の作業に古くからのファンは「どこが『ネイキッド』やねん!」と腹を立てた。
が、元ネタを知らずに聴けば「ビートルズってオルタナティブの元祖」といわんばかりの「良い作品」である。
ビートルズ存命中に、彼らの手で「ネイキッド」を発表していれば「名盤」であったろう。
若い「ビートルズファン」には比較的受け入れられた。
・・・・・・・・・・・・・・・
まあ、こういう「リマスタリング」の色々なパターンには実は「リサーチ」的な役目もあった。
で、「世間が認めたリマスタリング」の方向性で20009年のビートルズ全楽曲のリマスタリングに繋がるのである。
「世間が認めたリマスタリング」だったのが「THE BEATLES 1」。
それを再度リマスタリング。
・・・・・・・・・・・・・・
買いたくないが、買わないと「比較」出来ないし、レポートも書けない。
けして「販促物」欲しさに買うのではありません。
注文しました。デジスリーブ仕様。32Pブックレット付きにつられました。モノも赤青もあるけれど。プラケースは蓋の爪は折れるは解説は取り出しにくい、スレてすぐ傷はつくと 色々あって好きになれません。どうしてプラケースが標準になってるのかな?輸入盤はデジパック仕様が多いのに
【2011/08/24 22:31】
URL | kathu100000 #- [
編集 ]
kathu100000さん、こんばんは。
今度の「1」は2009マスタリングらしいです。
音源の音圧の統一感を図っているのでしょうかね。
となると、アンソロジーやBBCあたりもマスタリングされそうな・・
【2011/08/25 03:40】
URL | マスター #- [
編集 ]
リマスター、リミックス商法はどうも疑念たっぷり。
なんだかんだで、レコードで聴くのがいいのでしょうかねぇ……。
【2011/08/26 00:37】
URL | いずき #a9LSzAx2 [
編集 ]
いずきさんこんばんは。
レコードも、出来れば最低限の装置でないと効果がないですからなんとも・・・
CDも、そこそこのプレーヤーでないと意味ないし、MP3に落とした時点で音質のこと言えませんしね
【2011/08/26 01:47】
URL | マスター #- [
編集 ]
トラックバックURL
→http://cheerdown.blog7.fc2.com/tb.php/1807-7c4cca55
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)