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『CHEER DOWN』はジョージの曲名からです。エリック・クラプトンが音楽担当した映画『リーサルウェポン』シリーズ。そのシリーズの『リーサル・ウェポン2 炎の約束』のエンディング曲でもありました。91年のクラブトンとの来日コンサートでも元気に歌っていたのが今でも忘れられません。実は『CHEER DOWN』という英語は存在しません。ジョージの造語なんです。『がんばって!』と掛け声を掛ける時に『CHEER UP !』と言いますが、ジョージは『無理をしなくていいよ』という意味でこの言葉を作りました。

マスターの独り言

ここは小さなバー、CHEER DOWN。マスターの日記です。

野獣生誕 - Aerosmith - / エアロスミス - Aerosmith -

野獣生誕


野獣生誕(エアロスミスI)野獣生誕(エアロスミスI)
(1996/11/21)
エアロスミス

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Side A
1.メイク・イット
2.サムバディ
3.ドリーム・オン
4.ワン・ウェイ・ストリート


Side B
1.ママ・キン
2.ライト・ミー
3.ムーヴィン・アウト
4.ウォーキン・ザ・ドッグ



・・・・・・・・・・・・・・

1973年リリースのエアロスミスのデビュー作。

が、これは本国でのことで、まだ海の物とも山の物とも判らない彼らのアルバムが最初から日本で発売されている訳がない。

日本ではセカンドの方が先に発売。

とはいえ、当時は日本から火が付き本国へ逆輸入となったバンドも多かった。

このアルバムは、現在のCDジャケットが本国のオリジナルだが、エアロが日本で売れ始めてからオリジナルのジャケットをトリミングし「Featuring"Dream On"」というプリントをほどこしている。

日本での第二弾目のシングル(一番目は「闇夜のヘビー・ロック(Toys in the Attic) /やりたい気持ち(Sweet Emotion)」だった)の「ドリーム・オン/ママ・キン」があったからの文言。

わずか2週間で制作された本作からは、後に華やかなライブを展開する彼らを想像することは出来ない。

・・・・・・・・・・・・

当時このアルバムは3作目となる「闇夜のヘビー・ロック」購入の後に買いました。

(日本でのリアルタイムのファンは大体このパターンじゃないかなぁ・・)

3作目のクオリティーに比べ、あまりのチープさにビックリしました。

正直、現在のライブでの定番、初期の名曲の「ドリーム・オン」でも、アルペジオのヘタさにビックリ(ゴメン)。

ファーストでは、3作目のころにはギターヒーローのジョー・ペリーよりブラッド・ウィトフォードの方が巧い。

ギターサウンドはノン・エフェクターに等しく、殆どアンプ側のコントロールだけに思うのですが・・・

・・・・・・・・・・・・・・・

中学当時、ミュージック・ライフなどでは、ビートルズの継承者としてクイーンが取り上げられていた。


僕は、

「絶対違う!「カム・トゥギャザー」でジョンが示した70年代のロックの「在り方」の方向性を継承しているのはエアロだ!」

と、「闇夜のヘビー・ロック」を聞いた後に友人たちに熱弁してました。

(エアロもクイーンもビートルズも聴くという人なら判ってくれるはず。ビートルズとの類似性は、後にどんどんエアロの方が大きくなる(カバーしてる曲があるという意味ではない)。)

クイーンはブリティッシュなのに向いている方向がアメリカンに思えた。

が、その「熱弁」後、この「野獣生誕」を聞いて「エアロスミスこそビートルズの継承者」という、僕の自信がぐらついた。

まあ、本国でボロクソいわれたのが頷けるかんじだった。

だって「闇夜のヘビー・ロック」の後に、これ聴いたんだもん。

後で知ったが、ミュージックライフは自分たちの雑誌の力で人気が出たクイーンを特に贔屓していたようだ。

・・・・・・・・・・・・・・

ビートルズは一作ごとに「進歩」したバンド。

「プリーズ・プリーズ・ミー」から「リボルバー」までの「進歩」の開き具合は尋常じゃない。

今にして思えば、エアロスミスは3作にしてビートルズの7枚分ぐらいの「進歩」をした感じである。

(あ、現在も活躍しているけど、ゲフィンで復活する前の、コロンビア時代のアルバムだけで語っています)

・・・・・・・・・・・・・・・

ここまでいうと、聴く価値が無いようだが実は非常に「好きな」アルバムである。

というか、好きなアルバムに「なった」というほうが正確なんだろう。

・・・・・・・・・・・・・・・・

エアロフリークを自称する人でも「ドリーム・オン」や「ママ・キン」なんか、ベストで聴けるからファーストはいいやって人もいるでしょう。

じゃあ、ビートルズも聴いてるエアロファンに問うけど、

-「プリーズ・プリーズ・ミー」に入っている「ツイスト・アンド・シャウト」はカバーだからビートルズのベストアルバムに入らないけど 、つまらない曲か?-

当然、答えは「否」であろう。

この「野獣生誕」にも、くしくもファーストアルバムのラストでカバーのカッコイイ曲が入っている。

「ウォーキン・ザ・ドッグ」がそれ。

ローリング・ストーンズがファースト・アルバムでもカヴァーしたルーファス・トーマスの曲。

なにかとビートルズよりもストーンズと比較されていたのは、スティーブンの容姿だけの問題ではなく、こういう選曲にも原因があったとは思うが、僕はエアロバージョンではじめて「ウォーキン・ザ・ドッグ」を「カッコイイ」と思った。

ストーンズ・バージョンは、正直「カバー」ではなく「コピー」したものに、ややホワイトなテイストが加わったという感じ。

エアロは完全にオリジナル化している。

次回作に収録の「トレイン・ケプト・ア・ローリン」のほうがエアロスミスファンにはおなじみだろうが、僕はこの「ウォーキン・ザ・ドッグ」も捨てられない。

カバーを原曲より昇華させるあたりもビートルズゆずりと思うのだが・・・

今にして思えば、この辺のことを考えると、ビートルズの「継承」ではなく「なぞった」という感じだろう。

やはり、こういう曲をキッスやクイーンがプレイするとは思えないしね。









・・・・・・・・・・・・・

この曲だけでなく、他にも「捨てがたい佳曲」はある。

「ムーヴィン・アウト」なども、もっと錬れていればセカンドあたりにはいっていてもおかしくないし、醸し出してているトーンは既に4作目の「ロックス」である。


野獣生誕



テーマ:洋楽 - ジャンル:音楽

この記事に対するコメント


こんにちは、いずきです。
エアロスミスの1stは大好きですねい、『ロックス』『闇夜のヘヴィ・ロック』と聴いた後に手にしたアルバムです。

ビートルズを継承しているかどうかはよくわかんないんですが、これはエアロスミスの中でもとても大好きなアルバムです。
聴き始めはサウンドが薄っぺらいなァ~などとボヘーッと考えていました。そりゃ骨太な『ロックス』『闇夜の~』を聴いたあとですもんね。ビックリしちゃいました。

まぁ、でも聴き込めばいいものです。どりーもぉーんやママキンはすごくいいですし、トーマスたんのカヴァー曲『Walkin' The Dog』もカッコいいし、リフがガツンとくる『Movin' Out』など、素晴らしい楽曲が盛りだくさん。
どりーもぉーん、は本当にコレ、スティーヴンが歌っているの? と面食らいました。だってお声が透き通るように美しかったから。

そんなわけで、ずっと1stはお気に入りです。なんとなく何度も引っ張り出して聴いています。
それにしても『野獣生誕』という邦題はすごいセンスですよね。この邦題をつけた担当者はどんなクスリを?

はぁ、夏の夜にレコードで聴きたいなあ。
【2011/04/06 15:24】 URL | いずき #0TN6pzxw [ 編集 ] top


いずきさん、こんにちは。

ビートルズとの関連は、まあ、ブラック・ミュージックも好んでいた点など、後の作品のコード進行なんかがそうなんですけどね・・

このアルバムで「ウォーキン・ザ・ドッグ」聴いたときは、書いてるとおり、ビートルズが「プリーズ・ミスター・ポストマン」や「ツイスト・アンド・シャウト」を自分たちの「モノ」にし、僕たちに極上のサウンドを届けてくれたように「ウォーキン・ザ・ドッグ」をR&Bから極上のロックにしてくれています。

まあ、エアロもちゃんと一作づつ書いていこうと思いまして・・・

【2011/04/06 18:22】 URL | マスター #- [ 編集 ] top


エアロスミスはウォーキン犬をモノにしていましたよね。
カム・トゥゲザーも最初はエアロがオリジナルだと『アビイ・ロード』を聴くまで思っていました。すごくに馴染んでいるんですよねー。

エアロスミスもっと書いてェェェーーーッ!!!
【2011/04/06 19:20】 URL | いずき #0TN6pzxw [ 編集 ] top


「カム・トゥゲザー」はジョージ・マーチンのプロデュースが良く、かなりかっこいい。

「ヘルタヘ・スケルター」がお蔵入りしたのはうなずける・・・

人気の高いアルバムは辛口になりそうだけど、マイナーな曲にスポットにあてながら書いてきます。
【2011/04/06 21:04】 URL | マスター #- [ 編集 ] top

エアロ最高!!
ドリーム・オンもウォーク・ディス・ウェイもすきだけど
一番はウォーキン・ザ・ドッグ!!
クイーンもキッスもストーンズも好きで~す
【2011/07/30 02:17】 URL | いとめ #- [ 編集 ] top


いとめさん、はじめまして。
「ウォーキン・ザ・ドッグ」のめちゃルーズなカッコよさに中学生の僕はノックアウトでした。
いまだに大音量で聴いてます。
クイーンは二十歳そこそこの若者たちが、デジタル技術も無い時代にあのサウンドを出せたのが驚き。
キッスもあのグリッターさとは裏腹のサウンドのキャッチーさにシビれました。
【2011/07/30 04:24】 URL | マスター #- [ 編集 ] top

マスター 歳近いかな?(笑)
女子高生時代はフレディー命の私でした(笑) 必死で貯めた小遣いで オペラ座の夜 野獣生誕 ロックス 地獄の軍団は買いましたよ エアロがこんなにビッグになるとは夢みたい 何しろ荒削りだったから(笑)
無名の彼らを 自分が見いだした!…みたいな気になってます ドローザラインが最初にラジオから流れた時も またまたヤってくれちゃって!!と心憎いくらいでした… 今もガンガン聴いてますよ♪ 彼らの良さは 肩が張らないと言うか とても自然で 呼吸するがごとく身体に同化して来る… それでいてカッコ良くてゴキゲン!!なんですよね~
何でクイーンも好きなの?と聞かれると クイーンはロックと言うより あれはクイーンという一つのジャンルなのよ…と答えています(笑) それ以外に説明のしようがない…
コメント長くなっちゃいました ごめんなさ~い とても一言では語り尽くせませ~ん(笑)
【2011/07/31 20:25】 URL | いとめ #- [ 編集 ] top


いとめさんこんばんは。

>無名の彼らを 自分が見いだした!…
ここは僕も同じ体験があり、まだ日本では発売されていなかったファーストを輸入盤でみつけ購入。
日本ではセカンドから発売ででたばかりで、周りの人間に勧めてけむたがられてました・・
みんなよりドリーム・オンを先に知っていたのは優越感だった・・

歳、たぶん近いんでしょうね。

【2011/07/31 20:50】 URL | マスター #- [ 編集 ] top

やっぱ私の方が かなり後輩?
ドリームオンのリクエストが ラジオで増え始めた時代です…
すごいバンドがあるからと友達に宣伝しても スミスさん?それって誰?の世界でした(笑)
音楽やってる男の子ならともかく 当時ロック聴く女の子なんて珍しかったからね…
でも初期からのファンではあるのかな…?
高校時代は洋楽一色 ストーンズもむさぼるように聴きました
ドリームオンは詩も大好きで 当時孤独感に苦しんでいた私には 癒やしの曲でしたよ… 一晩中 何十回となく聞き続けました
今 私が生きていられるのは彼らのお陰かな…(笑)
エアロスミスは 当時から私のそばにずっと居てくれる いい兄貴たちなんです…
【2011/08/01 02:01】 URL | いとめ #- [ 編集 ] top

年上でしょうね・・(笑)
僕のころの周りの女の子はBCRが多かったなぁ・・で、しばらくしてエアロやキッス、クイーン旋風で、女の子たちはバスターなんかに走ってったし、当時関西だったのでレイジーファンが多かったような・・・

エアロファンの女の子は初めてお知り合いになりました・・・(笑)
【2011/08/01 22:18】 URL | マスター #- [ 編集 ] top

BCR懐かしい!
彼ら可愛かったからね~ 爆発的にヒットしましたよね 確か一曲だけ…(笑)

では 初めてのエアロファンの(元)女の子として これからもよろしくです
【2011/08/02 21:19】 URL | いとめ #- [ 編集 ] top

れからもよろしくです
BCRは隣の席の女の子に強制的に聞かされたので、例の一曲よりは他のが良かった・・
あ、チープ・トリックも彼女の影響か・・


これからもよろしくです。
【2011/08/02 23:10】 URL | マスター #- [ 編集 ] top

え~! チープトリックって…
すごく覚えがある名だけど
ヒット曲が思い出せない
何でしたっけ!?
年のせいかしら…?(笑)
【2011/08/03 01:48】 URL | いとめ #- [ 編集 ] top


「甘い罠」とか「ドリーム・ポリス」あたりですかね・・
ロビンが女の子に大人気でした。

【2011/08/03 12:39】 URL | マスター #- [ 編集 ] top

甘い罠 I Want You To Want Me
聞き覚えありましたよ 確かに流行りました この曲!♪
スッキリしました ありがとう(笑)
【2011/08/03 16:45】 URL | いとめ #- [ 編集 ] top


今度カバーしてみたい曲です・・
【2011/08/03 20:53】 URL | マスター #- [ 編集 ] top


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