
LPを昔手放してしまったので2007年の紙ジャケCDのジャケットです。
1. ゴー・オール・ザ・ウェイ
2. カム・アラウンド・アンド・シー・ミー
3. アイ・ソー・ザ・ライト
4. ロック・アンド・ロール・ママ
5. ウェイティング
6. さよならは言わないで
7. ウィズ・ユー・イン・マイ・ライフ
8. ゲット・イット・ムーヴィング
9. アイ・キャン・リメンバー
(レコードでは「6」からB面。やっぱ、曲名が日本語表記がしっくりくるなぁ)
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「アメリカン・ロック」をもっとと思い、70年代初頭のアメリカの偉大なるバンド「ラズベリーズ」。
「なに?知らない!」
「洋楽ファン」の半分は「知らない」だろう。
残りの半分の半分は「苦笑」半分は「拍手喝采」で涙する、忘れじのバンド。
なぜ、これほど認知が低いのか不思議なバンド。
ビートルズ・ファンなら「バッドフィンガー」は「知っている」か「既に好き」でしょう。
ただ、バッドフィンガーに関しては「ロック界の悲劇」として色々取りざたされるので、ロック本でも取り上げられれば、ビートルズ本でも、その名を目にするので「伝説」として残っている。
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今回は、当時イギリスの「バッドフィンガー」に対し、アメリカで「パワーポップ」を牽引していたラズベリーズの話です。
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日本でもCMで使われ、数々のヒットを持つエリック・カルメンならご存知だろう。
特に、様々なシンガーが好んでカバーする「オール・バイ・マイセルフ」。
1976年のこの曲は全米2位の大ヒットを記録した。
ラフマニノフのピアノ協奏曲第2番をモチーフにしたこの曲は、途中にピアノ協奏を挟んだ7分超のドラマチックな大曲です。
この曲の作者であり、オリジナル歌っているのがエリック・カルメンなんです。
いきなり「ラフマニノフ」なんて名前が出てきますが、エリック・カルメンがソロになる前に実質リーダー的な存在で在籍していたバンドが「ラズベリーズ」です。
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オハイオ州クリーブランド出身のエリック・カルメンは幼少の頃からクラッシック音楽に親しみました。
高校のころビートルズやストーンズに影響を受けロックに目覚めます。
ジョンキャロル大学に入学してCyrus Erie というバンドを結成しレコードを発売。
その後、ギタリストのWally Bryson、友人の Dave Smalley と Jim Bonfantiと共に新たにラズベリーズを結成します。
1972年にキャピトルからデビューした彼らは、アルバムからの2番目のシングル「ゴー・オール・ザ・ウェイ」でビルボード・シングル・チャートを5位にランクインしました。
アルバム4枚をリリースし、1974年にラズベリーズは解散します。
この4枚は、どれも「良い曲」ばかりです。
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収録曲一部紹介。
「ゴー・オール・ザ・ウェイ」携帯で観る。
シングルとしては2番目にあたる曲です。
この曲が大ヒット。
日本でも2ヶ月遅れでヒットし、オリコン8位となりました。
日本で発売されたシングルレコードのジャケットでのキャッチフレーズは「ビートルズの初期のワイルドな味とビージーズの華やかな美しさを兼ね備えたグループ」と書いています。
いすせれにしてもイギリスなんですが・・ビートルズってワイルド?ビージーズって地味だと思うけど・・
作者のエリックはフーとビーチ・ボーイズとビートルズを意識した曲と言っています。
この曲聴いて「こういう曲をバンドでしたい」と思いました。
「さよならは言わないで」レコードだとB面1曲目となるこの曲がデビューシングルです。
ウォーリーとエリックの共作です。
エリックはキャピタル・レコードがこの曲をデビュー・シングルに選んだことを驚きました。
「アイ・キャン・リメンバー」 携帯で観る。8分という長い曲。
前半はドラマチックにゆっくり、後半、一転してポップに。
ラズベリーズの「魅力」が詰まった曲ですが、大作で「良い曲」なんですが、後に出てくる「ベイ・シティー・ローラーズ」のような「バブルガム」的であれば、もっとアイドル的に売れていたと思います。
いやいや、そうするとこういう「名曲」は「無い」ということになるので、それは言いません。
エリックの趣味が色濃く出ています。
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ラズベリーズのファーストアルバム「ラズベリーズ」どうです?
非常に「上質」で「うるさい」だけのロックではありません。
ファンには怒られそうですが、フォロワーとなる「チープ・トリック」あたりの言いたいことを、もっと「哀愁」をプラスしたようなバンドです。
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一時期、CDも再発されてましたが、それでも認知度の低いラズベリーズ。
べつに好んで聴かなくていいですが、知っていて「損」はないバンドです。
ビートルズの近くにいた「バッドフィンガー」より「マッカートニー」しているかもしれません。
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