
Side A
1.サムシング
2.恋をするなら
3.ヒア・カムズ・ザ・サン
4.タックスマン
5.嘘つき女
6.フォー・ユー・ブルー
7.ホワイル・マイ・ギター・ジェントリー・ウィープス
Side B
1.マイ・スウィート・ロード
2.ギヴ・ミー・ラヴ
3.二人はアイ・ラヴ・ユー
4.バングラ・デッシュ
5.ダーク・ホース
6.美しき人生
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「33 1/3 - Thirty Three & 1/3」の記事より続く。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ベストアルバムの紹介は省こうかとも考えたのですが、ジョージの作品は全て時系列どおりに紹介します。
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EMIの嫌がらせ「33 1/3」の記事の年表の、
11月8日 アルバム「ベスト・オブ・ジョージ・ハリスン」アメリカ先行発売。
11月15日 シングル「ジス・ソング」発売。
11月19日 アルバム「33 1/3」発売。
ザ・ビートルズ時代からの契約が切れたことによってポール・マッカートニー以外のビートルズの元メンバーはEMIとの契約を更新せず、EMIを離れました。
ジョージはワーナーに、リンゴ・スターはアトランティック・レコードに移籍、ジョン・レノンはどことも契約を交さずに活動休止。
それに合わせるように、EMIは3人のベストアルバムを発売。
ジョンの「シェイヴド・フィッシュ」、リンゴの「想い出を映して」がどれもソロ時代のヒット曲から構成されていたのに対し、ジョージのアルバムだけがビートルズナンバーを交えた選曲となっていた。
これだけでもジョージは納得していなかったが、発売を「33 1/3」にぶつけてきました。
ジョンとリンゴのベストは75年発売。
明らかにジョージが76年に他社から出すであろうアルバムを待ち構えて温存していたとしか思えない。
さらに言えば、1967年にビートルズと交わされた契約が切れたことにより、EMIにはかつてリリースされた作品のカタログよりいかなるものも再リリース出来る権利が出来た。
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この1976年のビートルズがらみのレコード発売を時系列で書くと、
6月10日 「ロックンロールミュージック」発売。

ビートルズのロック系の楽曲を集めた二枚組みの編集盤。
73年の「
赤盤青盤」の海賊盤対策としてビートルズ側も承諾したものではなく、この「ロックンロールミュージック」から勝手に編集されたアルバムがスタートする。
11月8日 アルバム「ベスト・オブ・ジョージ・ハリスン」アメリカ先行発売。
ジャケットは、

11月19日 アルバム「33 1/3」発売。
11月20日 イギリスにてアルバム「ベスト・オブ・ジョージ・ハリスン」先行発売。
ジャケットは日本盤と同一。
その後イギリスで1981年11月に再発されたジャケットは異なる。

これはEMIの廉価盤レーベル「ミュージック・フォー・プレジャー」というレーベルから発売されたもの。
このアルバムとリンゴの「想い出を映して」、ジョンの「ロックン・ロール・ミュージック」が発売された。
先に述べたビートルズの二枚組編集盤「ロックンロールミュージック」も一枚ずつにして「Vol.1」「Vol. 2」として前年の1980年に販売されている。
日本でも後年発売されていたので知っている人もいるだろう。

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話はそれたが、ジョージが大変激怒した本作「ザ・ベスト・オブ・ジョージ・ハリスン」は「33 1/3」の発売を挟むようにアメリカ、イギリスで発売。
日本では同年12月20日にリリースされた。
「ビルボード」誌アルバム・チャートでは、最高位第31位を記録。
「キャッシュボックス」誌では、最高位29位を記録と上位にランクされていないが、RIAAゴールド・アルバムを獲得しています。
日本ではオリコンチャートで最高51位でした。
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スタジオバージョン「バングラデシュ」ジョージの意にそぐわないアルバムのように書きましたが、実は貴重なトラックがあります。
「バングラデシュ」です。
シングルのみでリリースされた作品でライヴ・ヴァージョンこそ「バングラデシュ・コンサート」に収録されているものの、オリジナル・アルバムには収録されていないため、
現在のところシングル・ヴァージョンはこのアルバムでしか聴くことができません。僕はLPもCDも持ってますが、殆どこの一曲のためです。
僕もなんだかんだといって、最初にジョージの「ソロ」に手を出したのは同時期の「33 1/3」でなくこちらでした。
中学時代は小遣いが少なく、どうせならビートルズの曲も入っているこれをという感じでした。
ジョージは気に入らないんでしょうが、おかげでEMIのソロ時代の曲を聴き「いいなあ」と思うキッカケになったのは間違いないですから・・その後全て購入したんだから許してね、ジョージ。
初めて買ったジョージのソロです。CDだから、18才か20才くらいのときです。いま仕事場にいるので確認できないのですが、「ホワイル~」は冒頭の「エイオッ!」という変な掛け声がなかったような…???
あと、私は、このジャケット…ジョージが「自転車で自動車を牽引している」写真だと、ず~っと思い込んでいました。ただ単に、トラック(?)に座ってるだけですよね。
【2011/03/05 22:08】
URL | 赤井川塾 #H6hNXAII [
編集 ]
> 赤井川塾さん
ジョンの掛け声は無いです。
以前からビートルズのベストのテープを作るときは「掛け声」を避けるためにこのレコードか青盤からピックアップしてました。
現在のビートルズの2009リマスタリングでは、ホワイトアルバムも「掛け声」の跡にチャプターきってくれていますね。
トラックというか、シトロエンのようなクラッシックカーですね。
「自転車で自動車を牽引している」というのは、いくらジョージでもムチャですね(笑)。
僕はこのレコードを中学一年のときに出たばかりの時にを買いました。
このベストからがリアルタイムとなります・・
【2011/03/05 22:31】
URL | マスター #- [
編集 ]
>ジョンの「シェイヴド・フィッシュ」、リンゴの「想い出を映して」がどれもソロ時代のヒット曲から構成されていたのに対し、ジョージのアルバムだけがビートルズナンバーを交えた選曲となっていた
これは確かにプライド傷ついたでしょうね…(汗)。
しかし、選曲そのものは悪くないような気がします。
私としては「ウィズイン・ユー、ウィズアウト・ユー」「ジ・インナー・ライト」など入れて欲しかったですが…ジョージのインド系の作品や嗜好は当時も現在も不評っぽいですね…。
【2011/03/06 22:36】
URL | amanoiwato #uoSKjgR6 [
編集 ]
>amanoiwatoさん
ビートルズ時代の作品んらの選曲。
考えてみれば、ジョンだとビートルズ時代はレノン・マッカートニー名義でソロ観が少ない(Give Peace a Chanceが入ってますが)。
リンゴの曲もビートルズ時代は殆どソロっぽくない。
ジョージは激怒しましたが、見方を変えれば、ビートルズ時代の曲でもハリスン然としていた名曲だったからということでしょう・・
当時はビートルズに嫌な思い出があったのでしょうが、「オール。タイム・ベスト」あたりでもオリビアがビートルズ時代の曲をチョイスしているとこを見ると、後年はそれほどこだわりも無かったのでしょう・・
僕にとっては、ビートルズ時代もその後もジョージはジョージです。
インド音楽のイメージありますが、数えると割りと少ないんですよね・・
「ウィズイン・ユー、ウィズアウト・ユー」「ジ・インナー・ライト」「ラヴ・ユー・トゥー」のような曲や「イッツ・オール・トゥー・マッチ」「オンリー・ア・ノーザン・ソングス」などを集めてオリジナルベストを作り、一人で聴いて楽しんでます。
まあ、本作はベストとなった場合、僕も妥当な選曲と思いますが「フォーユー・ブルー」より「アイ・ミー・マイン」にしてほしかった・・
【2011/03/06 23:09】
URL | マスター #- [
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