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『CHEER DOWN』はジョージの曲名からです。エリック・クラプトンが音楽担当した映画『リーサルウェポン』シリーズ。そのシリーズの『リーサル・ウェポン2 炎の約束』のエンディング曲でもありました。91年のクラブトンとの来日コンサートでも元気に歌っていたのが今でも忘れられません。実は『CHEER DOWN』という英語は存在しません。ジョージの造語なんです。『がんばって!』と掛け声を掛ける時に『CHEER UP !』と言いますが、ジョージは『無理をしなくていいよ』という意味でこの言葉を作りました。

マスターの独り言

ここは小さなバー、CHEER DOWN。マスターの日記です。

電子音楽の世界 - Electronic Sound - / ジョージ・ハリスン - George Harrison-

Electronic Sound ジャケット

電子音楽の世界(紙ジャケット仕様)電子音楽の世界(紙ジャケット仕様)
(2005/06/22)
ジョージ・ハリスン

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電子音楽の世界 - Electronic Sound -

Side A
マージー壁の下で - Under the Mersey Wall

Side B
超時間, 超空間 - No Time or Space

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

電子音楽の世界(Electronic Sound)は、1969年5月9日に発表されたジョージ・ハリスンのオリジナル・アルバムです。

ビートルズが設立したレコード会社「アップル・レコード」のサブ・レーベル、「ザップル」から発売された。

日本では同年10月10日に東芝音楽工業(現:EMIミュージック・ジャパン)からリリースされた。

ザップルからはジョンとヨーコの「未完成作品第2番 ライフ・ウィズ・ザ・ライオンズ」と同時発売。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

ザップル

ビートルズファンでも、名前は聞いたことのある「ザップル」。

その全貌は?と言えば、どういった作品があったのか、ハッキリ知っている人は少ない。

ザップルは実験音楽やスポークン・ワード・レコード(詩の朗読、演説、ドキュメンタリー等、音楽を主としない録音盤)専門のレーベルとしてアップルが設立した部門です。

そういうところからも「未完成作品第2番 ライフ・ウィズ・ザ・ライオンズ」と本作がどういうものかも概ね予想がつこうというものである。

この二作発売以降もマイケル・マックルアーやチャールズ・オルスン、アレン・ギンズバーグ、レニー・ブルースなどの作品が発売される予定でした。

ジョンとヨーコの「未完成作品第2番 ライフ・ウィズ・ザ・ライオンズ」、本作「電子音楽の世界」の発売後、5月23日に発売される予定だったリチャード・ブローガンの「Listening To Richard Brautigan」がオクラいりとなり、ザップルはそのまま閉鎖されてしまいました。

つまり、ザップルの作品は「未完成作品第2番 ライフ・ウィズ・ザ・ライオンズ」と「電子音楽の世界」の二作品のみということです。

「未完成」作品第2番~ライフ・ウィズ・ザ・ライオンズ(紙ジャケット仕様)「未完成」作品第2番~ライフ・ウィズ・ザ・ライオンズ(紙ジャケット仕様)
(2007/01/24)
ジョン・レノン&ヨーコ・オノ

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邦題の「電子音楽の世界」が示す通り、調律されていないモーグ・シンセサイザーを演奏して出した音をそのまま録音した前衛的な内容の作品である。

Side Bの「超時間, 超空間」が68年11月にカリフォルニア、Side A「マージー壁の下で」が69年2月にエッシャーのジョージの自宅で録音されたものです。

僅かのアシスタントを除いて、ジャケットも含めてジョージの手によるものです。

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ビートルズの名作「アビー・ロード」。

「アビー・ロード」は当時の他のバンドと差別化する「ビートルズらしさ(一歩先を行くという意味で)」という部分で言えば、モーグ・シンセサイザーの使用ということが大きい。

あまり気にする人もいないのですが、「ビートルズとシンセサイザー」という図式を問題視するビートルズファンも少ないのが現状。

それほど自然にモーグ・シンセサイザーを使っています。

この「電子音楽の世界」が布石となり、名盤「アビー・ロード」は生まれたのです。

「アビー・ロード」では、よくジョンの楽曲とポールの音楽性を引き合いに出して、「やれA面がいい」とか「B面が」などと論争になります。

このシンセサイザーの導入。

「サムシング」「ヒア・カムズ・ザ・サン」という片やシングルA面になる名曲、片やB面のベスト・トラック(アナログは一番外が速度も速く、音も良いため、一曲目がベスト・トラックと言われる)を作るまでに成長したジョージ。

「アビー・ロード」というアルバムに関しては、ジョージの功績が一番大きいんじゃないのかなぁ・・・

ビートルズでジョンやポールに対抗するため、インド音楽やシンセサイザーと、ビートルズに新風を入れたジョージ。

既に、二人を脅かすソングライターに成長していたのだけど、この劣等感があったからこそのシンセサイザー。

彼がビートルズに及ぼした功績は、彼が考えているものより大きいと思います。

正直、ジョンとヨーコの「未完成作品第2番」での実験なんか、ビートルズにあまり持ち込んでほしくないですから・・・

本作は「No.9」をシンセサイザーで演奏してみたって感じですが、当時はシンセサイザーの音を聴けるだけでありがたかった時代ですから。

本来ならジョンが一番にやりそうなことだと思うのだけど、ジョージの嗅覚のほうが早かったのか、ジョンがそういうことに無関心になっていたのか・・・

・・・・・・・・・・・・・・・・

話はそれましたが、そういう面からも、ファンなら無視は出来ない作品です。






テーマ:洋楽 - ジャンル:音楽

この記事に対するコメント


ジョージの知識がほとんどない、
CDを聴いて「いいなー」って感想しか垂れ流せない僕にはこういう記事は嬉しいです。
もっと書いて///
【2010/12/02 21:52】 URL | いずき #0TN6pzxw [ 編集 ] top

Re: タイトルなし
こんばんは。

僕の場合「贔屓の引き倒し」なんで、ジョージの「屁」でも「こじつけて」誉めますから・・
今回の「アビー・ロード」のくだりもこじつけに等しいような・・

まあ、いずきくんがジョージをフルコンしたくなるぐらい書き倒しますよ・・てか、ボチボチ、フルコンが難しくなってきているのが哀しい・・
【2010/12/02 22:01】 URL | マスター #- [ 編集 ] top


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