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『CHEER DOWN』はジョージの曲名からです。エリック・クラプトンが音楽担当した映画『リーサルウェポン』シリーズ。そのシリーズの『リーサル・ウェポン2 炎の約束』のエンディング曲でもありました。91年のクラブトンとの来日コンサートでも元気に歌っていたのが今でも忘れられません。実は『CHEER DOWN』という英語は存在しません。ジョージの造語なんです。『がんばって!』と掛け声を掛ける時に『CHEER UP !』と言いますが、ジョージは『無理をしなくていいよ』という意味でこの言葉を作りました。

マスターの独り言

ここは小さなバー、CHEER DOWN。マスターの日記です。

秋元文庫

引っ越しの多かった僕。

子供の頃から本の多くは既に処分してある。

本やレコードというのは引越屋さんが嫌がる。

それに、会社員時代、転勤でアパートを探す際、手当は独身だとだいたい同じ額の支給で、転勤時期が悪いと狭いアパートしか借りれない。

広い部屋を借りれば家賃が高い。

手当の超過分は自己負担となる。

そういうこともあり、多くの本とレコードは手放した。

お客さんが、

「沢山レコードもっていますね」

と、言われても、以前ならこの三倍は所有していたのだ。

それでも、いくらかの本やレコードは大事に持っていた。

レコードに関しては、現在の仕事になりようやく日の目を見た。

「いつかロックバーをするときにはレコードをガンガン掛け、壁にはポスターを・・」

といっていたのはなんとか実行出来た。

まだまだ貼りたいポスターはあるんだけど・・

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

何の気なしに何年間も開けていなかった箱に目をやる。

移動させようと思い持ち上げると底が抜ける。

バサバサ・・

と、床に広がる本の数々。

その中に、昔好きだった「秋元文庫」が・・・

・・・・・・・・・・・・・・

秋元文庫

街の書店からいつのまにか姿を消してしまった秋元文庫。

みつはしちかこさんのしおりがついており、紙の質も良く、好きな文庫だった。

みつはしちかこさんのしおり

大好きだったNHK少年ドラマシリーズ「未来からの挑戦」の原作本「地獄の才能」。

この小説をきっかけに眉村卓氏のSFにハマったと記憶している。

眉村氏にハマってからは角川文庫も買いあさったが、やはり秋元文庫が好きだった。

それは依光隆氏の挿絵によるところが大きいと思う。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

それらのSFを読み漁り、秋元文庫に自分読むものがなくなったかなと思っていたら、ビートルズの小説が・・

ビートルズの文庫

昭和51年に初版の「小説ビートルズ」はビートルズを聞き始めた中学生の僕のバイブルとなる。

(他にもビートルズの関連本はあったのでちと大袈裟か・・)

まるでその場にいたかのようにメンバーのやり取りが書かれてる。

司馬遼太郎並み・・・

たとえば、

・・・・・・・・・・・・・・

「ね、ジョン。今日はママが大奮発していいものを買って来たわ。まだ、十月五日のお誕生日には間があるけど。プレゼントするわ」

ジョンは、ジュリアの嬉しそうな顔を見ていると、自分の誕生日が「十月九日だよ」と、訂正する気にはなれなかった。

・・・・・・・・・・・・・・

これは子供時代にジョンがジュリアからバンジョーを貰うワンシーン。

当時は、本当にこういう感じだったんだと思ってました。

小説になっている分、感情移入がしやすかったのが、当時の僕のビートルズ熱を高めるのに一役かっていたのでしょう。

「小説ビートルズ」は四人の誕生から(当然、一番年上のリンゴの話からスタート)リンゴがメンバーに加わり、アビーロードスタジオで初レコーディングするまで。

一年後に「ビートルズの栄光」として続刊が発売。

本屋で「続きが読める」と狂喜乱舞したのを覚えている。

内容はプロデビューから解散まで。

その一年後「小説ポール・マッカートニー」で秋元文庫のビートルズシリーズは終わる。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

今回、この文庫が出てきて思い出したことがある。

元々はクラスの好きだった女の子が「未来からの挑戦」の「飛鳥清明(役名)」のファンだった。

で、僕も見始め原作を購入。

厳密には少ドラの「未来からの挑戦」は眉村氏の「地獄の才能」と「ねらわれた学園」の二作が原作。

その後角川文庫で「ねらわれた学園」も読みますが・・

また、ビートルズの小説を学校に持っていき、休み時間に取り出して読み、

「オレって洋楽に興味あるんだぜ」

とばかりに、女子の気を引こうとしたり・・思い返しただけでも「ハドゥカシー」。

(確かビートルズの小説が出たころは、初恋の彼女は別のクラス)

そんな早春の頃の思い出がよみがえった。



久しぶりに読み返そうかな・・・・・・・・

地獄の才能 (ぶんか社文庫)地獄の才能 (ぶんか社文庫)
(2009/04/04)
眉村 卓

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テーマ:小説 - ジャンル:小説・文学

この記事に対するコメント


ハローグッバイ
まだグッバイはしない。いずきです。

本やレコード(というか今はCD)を捨てるのは凄まじいほどの勇気がいります。
だから部屋が窮屈だな、と感じたら実家にCDや本を送って親に保管してもらっています。
まだ読んでない本は老後の楽しみに……
「いつか読む」はだいたい読まないというのが経験談ですね、僕の。

マスターさんのやっているようなロックバーてのは楽しそうです。
どんな酒や食事を出すのか、どのような内装にするのか、どんな音楽を流すのか、なんて。
マスターさんが店を構えているのは岡山ですか? ちょっぴり遠いですね。いつか行ってみたいです。

>ビートルズの小説

小説……ってことは嘘とかも多分に含まれているのですかね。
何だかスゴク興味があります。
【2010/07/16 23:11】 URL | いずき #0TN6pzxw [ 編集 ] top


こんにちは。

当時は親とも行き来がなかったので、荷物を預けるところもなく、実家に住民票を置きっぱなしの人がうらやましかったです。

店は倉敷です。
このブログに店のホムペのリンクもあるので見てくださいね。

>ビートルズの小説
基本、会話の部分は嘘と思いますが、アンソロジーなど出ていなかった情報の少ない時代。
必死で読んでいました。

読み返して間違いがあれば、また感想文でも書いて見ます。
【2010/07/17 00:13】 URL | マスター #- [ 編集 ] top


『小説ビートルズ』興味津々です。存在すら知りませんでした。感想文楽しみに待ってます!
【2010/07/17 07:33】 URL | 赤井川塾 #H6hNXAII [ 編集 ] top


こんにちは。

そうですね。また、読み返したら書きたいと思います。
【2010/07/17 11:16】 URL | マスター #- [ 編集 ] top


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