昔、瀬戸大橋が開通する前、香川県高松市は、
「四国の玄関高松市」
と言われてました。

昔の高松駅(この写真は昔僕がポケットカメラを買ってもらって初めて写したもの)
昔は高松駅に鉄道連絡船が就航していました。

今の高松駅

今の高松駅周辺
(画像クリックで大きな画像でみられます)
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四国のいかなる場所に行く時も、旧国鉄を利用する場合は、旧国鉄のフェリーに乗り四国へ渡り、高松駅で乗り換えをしていました。
愛媛や徳島、高地、香川へ帰省する人も旧国鉄のフェリーで食べる「うどん」で、
「やっと四国に帰ってきたなぁ」
と、一息ついたものです。
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四国へ向かう連絡船上で供されるうどんは、船上で生麺から茹でず、茹で上げ済みの麺を搭載していました。
時間経過の為ややコシが失われた麺にイリコかサバぶしの類による庶民的なだし汁が相まって、上等とは言い難いが、香川県民をはじめとする四国の人々に帰郷を実感させる味であった。
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私も香川に住んでいるときはあまり気にとめていなかったのですが、中学から京都へ引っ越し、夏休みなどに香川に帰省するときに、連絡船の上で潮風にあたりながら、瀬戸内の島々を眺めながら食べるうどんが楽しみになっていました。
これを「連絡船うどん」といいます。
讃岐うどんほど本格的ではありませんが、それでも帰省したり、逆に旅立ちのときに望郷の思いを掻き立てるうどんでした。
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先日、高松に行くことがあり、少し早めに高松駅へ。
高松駅の正面入り口の右手に路地があり、奥のほうになにやら暖簾。

看板に「連絡船うどん」の文字。

建物の隙間からは電車のホームが見えている。
当時の連絡船のうどんを参考に味の再現を図った「連絡船うどん」の店です。
中に入ってみると、駅の構内からも利用できるようになっており、仕切りがあった。
(構内側のほうがメインなんですが・・)

左にある仕切りで構内と外側に分かれています。
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注文したのは「ちくわ天うどん」と「いなり」。

麺はJR四国グループの製麺/うどん店「めりけんや」製であります。
連絡船に麺を納入していた製麺所は別に現存するが、そちらの麺は用いていないらしいです。
それでも高松駅名物として定着しており、旅行客や地元客からの人気は今も高いです。
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余談ですが、昔「四国三大走り」というのがありました。
昭和3、40年代頃まで四国を利用する国鉄利用客が乗り継ぎの座席を確保するために猛ダッシュした3つの駅を総称した言葉です。宇野駅、高松駅、窪川駅のことです。
宇野駅は本州なので、なんで「三大」に入っていたのか不明ですが・・
窪川駅は、まだレールが窪川止まりで、国鉄中村線が開通していなかった頃、中村・宿毛方面へ乗り継ぐ路線バスとの乗り継ぎのためのダッシュでした・・
瀬戸大橋の開通や路線の延長が行なわれた現在は過去の言葉になっています。
私も頻繁に四国に出張してた時期がありまして。
連絡線うどん。
いいですねぇ。讃岐うどんとはまた違うんですよね。
関西に住んでるんで、こちらの方が食べやすく感じたりします。
余談ですが、この間、宇多津に行ったら、改札前のコンビニで、お土産用の連絡線うどんってやつみかけました。
【2010/04/25 13:58】
URL | とおりすがりの者です #- [
編集 ]
とおりすがりの者さん、こんにちは。
お土産用の連絡線うどんがあるんですか?
思い入れのある人にはいいですね。
コンビニで販売すか・・
機会があれば探してみます。
また遊びに来てください。
【2010/04/25 14:41】
URL | マスター #- [
編集 ]
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