シャーロック・ホームズ - Sherlock Holmes -【 製作年 】 2009年
【 製作国 】 イギリス
【 配給 】 ワーナー・ブラザース映画
【 スタッフ 】
監督:ガイ・リッチー
キャラクター:アーサー・コナン・ドイル
原作・製作・原案:ライオネル・ウィグラム
製作:ジョエル・シルヴァー / スーザン・ダウニー / ダン・リン
製作総指揮:スティーヴ・クラーク=ホール / ブルース・バーマン
原案・脚本:マイケル・ロバート・ジョンソン
脚本:アンソニー・ペッカム / サイモン・キンバーグ
音楽:ハンス・ジマー
【 キャスト 】
ロバート・ダウニー・Jr
ジュード・ロウ
レイチェル・マクアダムス
マーク・ストロング
ケリー・ライリー
公式サイト:
http://www.sherlockholmes-movie.jp・・・・・・・・・・・・・・・・・
あらすじ1891年のロンドン。
ホームズとワトソン医師の2人は、怪しい黒魔術の儀式を行い、若い女性を次々と殺害するブラックウッド卿を逮捕する。
だが、処刑されたはずのブラックウッドが蘇り、再び殺人事件が発生する……。
本当にブラックウッドは蘇ったのか?
世界の危機にホームズが挑む。
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感想アイフンマンを好演したロバート・ダウニー・Jr。
非常に面白い映画でした。
それほど熱心なシャーロキアンではありませんが、やはり男には憧れの名探偵ですね。
ホームズがボクシングが得意という描写も入っている。
ヘビースモーカーで、事件がなく退屈すると拳銃で壁に発砲して弾痕でビクトリア女王のイニシャルを書いたり、コカインやモルヒネを使う薬物依存があったという、原作に近い、愛すべきキャラクターには近づけていると思います。
(さすがに薬物のあたりは映画にありませんが・・)
ですが、ホームズが持っているハズのアントニオ・ストラディバリの扱いが・・・
ヴァイオリンの演奏が得意というシーンは無かったです。
また「ボヘミアの醜聞」に登場し、シャーロック・ホームズを翻弄した読者の人気も高い、ホームズが一目置く女傑アイリーン・アドラーが登場します。
「四つの署名」でワトソンがプロポーズしたメアリー・モースタンも登場。
これから結婚をするワトソンが描かれている。
ただ、指摘しておけば、映画は1891年の話。
ワトソンは1888年に結婚していると思うのだが・・・
それでも、制作とストーリー原案を担当したライオネル・ウィグラムのホームズへのリスペクトぶりは相当なものだと思います。
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世界中で大ヒットを記録した映画『ハリー・ポッターと謎のプリンス』で製作総指揮を務めたライオネル。
彼は幼いころに短編を読んで以来のホームズファンで、今回のストーリーを生み出すにあたり全作品を読み直し、単なる過去の焼き直しではなく、原作を知らない世代にもホームズの素晴らしさを広めるべく、伝説の名探偵に新たな命を吹き込む決意を固めたといいます。
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あと、この手の原作以外のホームズモノに出てくるモリアーティ一。
今回は、本編にあまり関わらない登場であったが、モリアーティ一を描きすぎると、原作に踏み込むので扱いが難しいキャラであると思う。
といって、ホームズを扱うと外せない宿敵ではあるのだが・・・
僕は秀逸と思うが、賛否両論の1985年の「ヤング・シャーロック/ピラミッドの謎」。
ホームズの学生時代の事件、その犯人の先生がモリアーティ一に変貌していくくだりは好きだった。
ただ、今回の1891年という設定だとシャーロックがモリアーティ教授の犯罪組織を粉砕する「最後の事件」の年。
ホームズはモリアーティ教授に襲われるも滝壷に叩き落とす。
そのまま身を隠したため、世間では死亡説が流れるという事件。
すでに次の時系列となるの原作が存在しているので、次回作はないかもしれない。
ただオマージュとしてのモリアーティの登場だったのかも知れない。
(モリアーティのこと知らない人は多く、いろんなとこでこの映画のことを「事件が未解決」ととらえているようで、次回作があるものと思っている・・僕も次回作はあってほしいが・・)
まあ、指摘する点ばかりあげたらヒドイ映画と思われてもいけない。
全体には楽しめましたよ。
いずれにしてもホームズ事件簿の「恐怖の谷」と「最後の事件」の間の物語として描いているのだろう(間違っていたらごめんなさい)。
今回のロバート版ホームズ。
可能であれば「最後の事件」を映像化してほしい。
ベイカー通り221Bはいつまでも少年たちの憧れの聖地である。
マスターの評価。
★★★☆☆星三つ。
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