テレキャスター / オールローズ
カスタムショップの「1968 ALL ROSE TELECASTER NOS」の記事はこちら。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
平成元年ごろに購入した「フェンダー・ジャパン」の「テレキャスター」。
当時、仲のいい楽器屋さんが、
「フェンジャパがカタログにオールローズのテリーを掲載しているけど、10万ぐらいで作れるハズがない!」
といって、僕に、
「注文して商品が来ると思えないけど注文してみない?」
ノリで注文したら届いてしまった。
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1960年代後半に本家のフェンダーUSAで少数作られ、楽器店の兄ちゃんも現物は見たことが無く、他社がそれまでにレプリカを作ったりしたが、いずれも20万をくだらない。
全身ローズウッドという高価な木材使用ということもあり、10万ぐらいでカタログに載っているのが販売員としても信じれなかったのだろう。
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僕も欲しいギターではあった。
ビートルズのジョージ・ハリスンが映画「レット・イット・ビー」でオールローズを持っていたし、「アビー・ロード」で聴けるソリッドなテレキャスターは、あのオールローズのテレキャスターのハズだし・・
(ジョージのはプロトタイプで、後に少量量産されるものとは使用がことなる。フェンダーはジョージにローズのテリー、ジミヘンにローズのストラトをプレゼントする予定で、ジョージには渡せたが、ジミヘンは手にする前に死亡)

「トゥ・オブ・アス」では可愛そうな使われ方だったけど・・・
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手元に届いて判ったのは、実はホロー・ボディー(中が空洞)。

サイドにラインがありますが、これはローズをくり抜くため、一度ボディーを横に半分にします。
で、くり抜いて張り合わせるのですが、ローズウッド同士は接着が不可。
ということで、メイプルのシートを間に挟み、接着。
このメイプルのシートがラインの秘密です。
これならコストを抑えられるし、軽く出来るんだと判った。
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写真などで確認すると、ジョージのプロトタイプも同じようにメイプルのラインがありました。
このフェンダージャパンの「復刻版」が出るまで、他社でコピーを出していましたが、この部分が不明で、とてつもなく重いギターを作っていました。
そう、ローズウッドは重いのです。
で、くり抜いたとはいえ、レスポールより重いと思います。
これが難点で、先日軽いテレキャスターを買ったのです。
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ロゴはジョージのスパゲッテイーロゴとは違い、後のキース・リチャーズやデイブ・ギルモアの手にするタイプと同じロゴ。
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ジョージのプロトタイプはつや消しなので、塗装を剥がそうかと悩みましたが、みんなから「やめておけ!」と言われ、そのままのボディー。
その昔、女の子に「黒くて地味なギター」と言われたときはショックでした・・・
ビートルズのコピーバンドの男の子には羨ましがられたのに・・
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最近あまり弾かなくなったギターです。
(とりあえず重い!!)
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