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『CHEER DOWN』はジョージの曲名からです。エリック・クラプトンが音楽担当した映画『リーサルウェポン』シリーズ。そのシリーズの『リーサル・ウェポン2 炎の約束』のエンディング曲でもありました。91年のクラブトンとの来日コンサートでも元気に歌っていたのが今でも忘れられません。実は『CHEER DOWN』という英語は存在しません。ジョージの造語なんです。『がんばって!』と掛け声を掛ける時に『CHEER UP !』と言いますが、ジョージは『無理をしなくていいよ』という意味でこの言葉を作りました。

マスターの独り言

ここは小さなバー、CHEER DOWN。マスターの日記です。

15.「宇宙の超高速船」

宇宙の超高速船

「宇宙の超高速船」

E・E・スミス作 / 亀山龍樹 訳・松永謙一 絵


タイトルと挿絵を変えて同出版社で版を重ねています。
宇宙のスカイラーク号 (冒険ファンタジー名作選(第1期))宇宙のスカイラーク号 (冒険ファンタジー名作選(第1期))
(2003/10/15)
エドワード・E. スミス

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あらすじ

若い科学者シートンは、偶然に銅を使って推進するエネルギーを発見。

シートンは親を早く亡くしたが、一生懸命がんばって研究者になり、離れ離れになっていた妹のドロシイと仲良くくらしている。

シートンはスポーツマンでもあり水泳、バイク、テニスが得意だった。

テニスの大会で知り合った、クレーンという、冒険家、考古学者、億万長者の友達がいた。

シートンとクレーンは、このシートンが新しく見つけたエネルギーで宇宙に行くことを計画。

そのエネルギーを狙うデュケーン博士。

デュケーンは先に宇宙船を作り、ドロシイを人質にする。

無理やりつれて来られたタイピストのマーガレットとどろしい、デュケーンの三人は、事故で宇宙へ。

その後を追いかけるシートンとクレーン。

他の星の戦争にも遭遇したり、手助けをしたり。

果たして5人の運命は?

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感想

わかりやすく、非常に楽しいお話でした。

「やたら面白いな」と思っていたら、E・E・スミスは「レンズマンシリーズ」の作者でした。

一つの話の中に、ハラハラとドキドキがぎゅっと詰まっていて、面白かったです。

この「宇宙の超高速船」は「スカイラークシリーズ」として全4作あります。

シリーズが続くとみょうなもので、本編に出てきたデュケーン博士の人気が高くなったりしたそうです。

僕も、本編でもデュケーン博士を嫌いになれなかったです。

驚いたことに、本作では「原子力利用」の話が出てきますが、実際に原子力が利用されるようになるのは何十年も後。

この第一作を書き上げたのが、1928年。リンドバーグの大西洋無着陸横断の翌年のことです。

これにはヒューゴー・ガーンズ・バックも驚いたらしいです。

(書き上げた『宇宙のスカイラーク』は当初あらゆる出版社から相手にされなかったが、1928年から『アメージング・ストーリーズ』という雑誌が採用。原稿を受け取ったのが『アメージング・ストーリーズ』のガーンズ・バック。)

まったく古さを感じさせない、今の子供にも読んで欲しいお話でした。

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エドワード・エルマー・スミス

(Edward Elmer Smith あるいは E.E."Doc"Smith, 1890年5月2日 - 1965年8月31日)

アメリカウィスコンシン州生まれのSF作家。

子供のころは開拓農民の子供として過ごす。

(子供のころの思い出が作品にも色濃くでています)

アイダホ大学にて化学を専攻。

卒業後は標準局に就職し、食品の品質規格制定等に従事。

ドクの名は、1919年にジョージ・ワシントン大学から博士号を受けているため。

SFの舞台が太陽系より外に出たのはスカイラークシリーズが初というのは特筆すべき点。

1920年頃に書き上げた『宇宙のスカイラーク』は当初あらゆる出版社から相手にされなかったが、1928年から『アメージング・ストーリーズ』誌上で連載が始まると人気を呼び、シリーズ続編が書かれることとなる。

このとき原稿を受け取ったのが『アメージング・ストーリーズ』のガーンズ・バック。



このころ合衆国標準局からF・W・ストック&サン社に転職。技師長としてドーナッツ・ミックス・パウダーの研究開発を行う。

1936年にはダウン・ドーナッツ社に移籍。

1937年から、更に壮大な背景を持つ『銀河パトロール隊』の連載を開始。

これは『レンズマン』シリーズとして、1950年の『ファースト・レンズマン』まで書き継がれた。



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亀山龍樹

(かめやまたつき、1922年6月10日 - 1980年3月23日)

日本の翻訳家、作家。

佐賀県生まれ。

東京帝国大学文学部インド哲学科卒業。

学徒兵として出陣、戦後は白木茂の下訳をし、小谷剛の同人誌『作家』に拠って小説を書いていた。

日本児童文芸家協会理事、少年文芸作家クラブ会長を務める。

表記は亀山竜樹とも。

息子さんに、写真家の亀山哲郎がいる。

翻訳家としては英文和訳を専門とした。

英語以外の作品は、恐らく他人の翻訳をリライトしたもので、児童文学の世界ではよくあることです。

最初に刊行された訳書はビクター・アップルトン『空中列車地球号』か、もしくはエラリー・クイーン『金色のわしの秘密』であす(いずれも1957年)。

以後も英米のジュブナイルの翻訳、一般向けのSF・ミステリ・冒険小説を児童向けに抄訳することを主たる仕事とした。

代表的な訳書にスターリング・ノース『はるかなるわがラスカル』(アニメ「あらいぐまラスカル」の原作)、ギャリコ「ハリスおばさんシリーズ」、ネルスン・ボンド『宇宙人ビッグスの冒険』、ジョン・クリストファー「三本足シリーズ」など。

訳書の総数は、20年強の活動期間に対して100冊前後。

(参考 本書あとがき及びWikipediaより抜粋)

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松永謙一

氏にかんしては明細が不明です。




テーマ:読書感想文 - ジャンル:小説・文学

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