夫婦岩は、標高400mの石灰岩の台地上にそびえた、自然が生み出した華麗な2つの大塊です。
男岩は高さ12m、女岩は高さ16mで愛児のような岩を抱いています。男岩は下部が細く、くさびのような岩と岩自体の形状から、微妙なバランスにより支えられており、わが国では比肩するものがないほど壮観といわれています。
周囲には四季折々の花や、珍しい石灰岩植物が自生し、秋には紅葉も見られ、眼下には成羽川の清流を眺めることができます絶好の眺望の場所です。
夫婦岩を両方向から見る展望台が整備されており、夫婦円満、縁結び、家内安全を祈願するお社(鬼の村夫婦岩神社)もあります。
「夫婦岩ライトアップ」や「夫婦岩まつり」などには多くの人が訪れます。また、夫婦岩にまつわる昔話(言い伝え)も魅力の一つです。
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その物語とは。
この夫婦岩がある木ノ村に大昔、一組の大男、大女夫婦が住んでおった。
夫は大変な乱暴物で酒好き、仕事もせずに酒ばかり飲んでおったが、女房はというと働き者で夫に負けない力持ち、怠け者の夫と、派手なけんかが絶えなかった。
それでも両夫婦とも一粒種の息子の事は目の中にいれても痛くないほどかわいがっておったそうな。
ある日の事、夫が女房のとってきたウリを持ち、息子を連れて大岩のてっぺんで盗み食いをしていたところ、探しにきた妻に見つかってしまった。
夫は手当たり次第ウリを投げつけた。
そしてあろうことか、自分たちの愛児まで投げつけて死なせてしまったのだ。
はっとわれにかえった夫婦は悔やんで悔やんで毎日毎日泣いて、神様に救いを乞うた。
神様は、死んだものは生き返りはしない、谷にある一番大きな石を二つこの神社に運び一生供養しなさいと命じられた。
夫婦は、谷にある何千トンもある二つの巨岩と絶望の中で必死に格闘した。
そして自分たちの犯した罪がその岩より重いことを悟ったのであった。
神は後悔する夫婦に鬼の神通力を与えた、格闘するたびに鬼は大きくなり、やがて巨岩を庭に移すことが出来たのでした。
神はその岩を夫婦岩と名付け、息子の姿を刻み、鬼をこわがる村人から遠く離れ、遠くからその岩の姿を見て供養を続けるよう命じました。
夫婦岩にまつわるこの物語は、巨岩より重い命の尊さと夫婦げんかはほどほどに、家族みんなが仲良く暮らすことの大切さを私たちに教えています。
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駐車場横の国司神社。



この南展望台の中が「鬼の村夫婦岩神社」となっています。

左上に、反対側の北展望台が見えています。

男岩は下部が細く、くさびのような岩と岩自体の形状から、微妙なバランスにより支えられているのが近くにくると良く判ります。
押したら倒れそう・・・・


北展望台の近くまで、ズルしてバイクで・・・・ごめんなさい。
オフロードバイクで良かった。
こういったときのために、このタイプにしたんだし・・・


南展望台が見えますね。

北展望台の下に、岩場に階段があり、下にも展望台があります。