受信料を払っているのだから元を取らないと損とばかりNHKを見てる。
ま、このブログでもドラマの紹介がNHKのドラマが多いんだけど・・
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今年の8/13にオンエアされた「色つきの悪夢」。
番組ホームページ。ショックだった。
1939年9月、ナチス・ドイツのポーランド侵攻で始まった第二次世界大戦。
今まで白黒の映像で、しかも映写機の回転数が微妙に違う、早回しの映像を見ているときは、別の世界の出来事と思っていた。
今回、世界各地で眠っている記録映像を再発掘。
フランスとの国際共同制作で、最新のデジタル技術を使い、白黒映像のカラー化を進めてきたとのこと。
色づけ作業は慎重に行われた。
第二次世界大戦は、カラーのスチール写真も残され、兵器や軍服、日用品などの現物も多く残されている。
それら1万件にのぼる色情報をデジタルでデータベース化。
映像1フレームごとに、細かい色づけ作業を行った。
そして、それらの映像を駆使し、戦争の主要な局面を再構成した。
戦争を知らない世代にも、歴史をよりリアルに感じてもらおうという新しい試みだ。
新しくなった映像に映し出される攻撃の激しさ・・・
体に火が燃え移り、のたうちまわり死体となる瞬間・・・
アウシュビッツの死体の山。
作り物の映画ではない。
「戦争反対」
といって、平和だ愛だと叫んでいる人かいる。
そういうのを聴いてもピンとこないが今回ほど、
「戦争はあかん」
と思ったことはない。
あんな死にかただけはしたくない・・・
「本当に放映してもいいのか・・」
と、思う映像、人の死にゆく瞬間。
動かなくなった子供の骸にすがる母親。
平成になってからあっというまに20年以上経った。
20年というのが短いのを最近実感しているが、僕が生まれるたった20年程前の話である。
日本の教育は今までこういうのを隠して、さも被害者のように国民は過ごしてきた。
が、カラーで生々しく観る加害者としての日本も観るべき。
片手落ちで「平和」を語っても恥ずかしい思いをするのは自分である。
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自分でいうのもなんだが、どちらかというと「タカ派」チックな自分が、
「戦争はいやだ」
と、思うほどのショックだったもので・・・
多くの講演やサークルなどより、絶対的な説得力。
それは「死体」の映像だった。
今までの白黒の別次元のものではなく、僕のすぐ隣の出来事に思える。
「戦争論」を机上で「賛成、反対」と怒鳴りあう人たちにこの映像を見せれば、とりあえず僕のように、
「ああいう死にかたはいやだ」
と、誰でも思うはず。
そこから、そういうことが起こらないようにするにはという議論に入ったほうがベクトルは同一に向いているので、戦争以外の解決策を見いだせるような気がする。
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あ、こういうこと書くと、またメールが来るかも知れませんが、文句はこの番組を観てから意見を言ってきてくださいね。