最近、報道などでよく聞く「核無き世界」。
某大統領が元々発したものだけど、最初聞いたとき虫唾が走った。
で、この「核無き世界」ということばがさも「平和」のようになってきており、日本の首相までお先棒を担がされ使用していた・・・
ブログなんかを巡回していると、やや左チックな人たちが、この「核無き世界」というのをウェルカム状態で語っているし、その後にジョンのイマジンの歌詞を引用したり・・・
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あまりこのブログでこういうことには触れないようにはしているのだが、というか、触れると、先に述べた人たちと同じになるので嫌だったのだが、当店にやって来る心優しい若者たちも「核無き世界」=「平和」と勘違いしているので・・
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客「マスターは平和主義じゃないの?」
僕「あのね。サミットとかで、発言力を持っている国と核保有国というのはある程度比例しているんだよ」
客「ふんふん」
僕「軍隊を育成するぐらいなら核兵器一つ持っているほうが安上がりで、世界で大きな顔が出来る」
客「で?」
僕「その某大統領は『核なき世界』と言った訳で、『兵器無き世界』と言ったわけじゃない」
僕「つまり、この世から核を無くしたら現在の通常兵器で一番強い国は?」
客「アメリカかな?」
僕「よく判っているじゃん。つまりそういう理由で『核無き世界』なんよ」
客「あ」
僕「今まで兵器の開発しても、核があるから結局無意味だった兵器の需要も増え、戦闘機も沢山売れ、経済も潤うしね」
客「なるほど・・・」
僕「例えれば、キミと僕が両方ピストル持っている。でもピストルさえ無ければ僕の方が腕力強そうだから『ピストルは卑怯』と言って、まず僕がピストルを地面に置く。で、過去にピストルで被害にあった遺族にもピストルの怖さを語らす。世論が味方してキミがピストルを地面に置けばしめたもの。腕力は僕のほうが強いので以降は僕が番長。喧嘩するときは殴り合いのみという条件で・・・めでたしめでたしです」
客「そういうことか・・・」
僕「そういうことです。真に受けてジョン・レノンチックにならないように・・」
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こういうことは「平和」というキーワードを使えば「良い人」のように思われます。
関係ない話ですが、2005年ごろサラ金の取立てが問題となったことがあります。
マスコミは取り立て側が悪のように扇動する報道。
僕は、
「借りたほうも、自分が借金したことを恥ず、よく被害者面してインタビューに答えているよな」
というと、
「優しくない」
と言われたり・・・
当時、僕の予想どおり、法の改正もあり、グレーゾーンの撤廃などで数々の大手サラ金などが事業を縮小。
現在、個人の弁護士事務所がCMを出し、サラ金のCMはほとんど見かけなくなりました。
このこと自体異常なのですが、そういうことを扇動したマスコミは今頃「景気回復を」などと言ってるが、危険率を見越して融資についていたグレーゾーンが無くなったサラ金をはじめクレジット会社、銀行がお金を回せなくなってる。
今、景気が悪くて当たり前なんだよね。
話は逸れたように見えますが、今回の話、
実は「風が吹けば桶屋が儲かる」の通り、つながってはいるんですがね。
言いたいのは、
「正義の味方」のつもりで世の中動かしたつもりが、良いことになるとは限らないということです。