いつも人に言っていたのだけど、ゴーヤが苦手でした。
人に薦められても、
「あんなものは1990年以降に本州で売られ始めた。子供の頃から食べつけてないから無理。・・」
などと、禁煙出来ないヘビースモーカーのような言い訳を繰り返していました。
人間は本来、本能的に苦いものを「毒」と判断して、身の危険を察知するように出来ています。
でも、子供のうちからビーマンなど、「苦いけど食べれるもの」として訓練すれば、体が学習します。
子供の頃から訓練していないゴーヤは無理とみんなに言っていました。
「調理のしかたが悪い」とか、色々アドバイスを頂きましたが、はじめて口に入れてパニックになったときのことを思い出すと、とてもとても・・・・
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はじめて食べたのは、2001年です。
サラリーマンを止め、とあるバーで修行していました。
お客さんに頂いたゴーヤをマスターが調理。
出来たチャンプルーを食べ、二人して悶絶。
それ以来食べていませんでした。
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先月、プールから帰るとマンションのエントランスに、
「ご自由にどうぞ」
と、ゴーヤがカゴに入っている。
二年前、僕がマンションの副理事長だったときの理事長をしていたNさんという年配の方が畑で作ったものと判明。

横目で見ながらエレベーターを待っていると駐車場からNさん。
「こんにちは」
と、お互い挨拶。
一緒に役員をした関係で気心は知れている。
僕「おいしそうなゴーヤですね(大バカだ・・・)」
N 「どうぞ持っていってくださいよ」
僕「残り少ないようなんで、他の人が要るかもしれないんで遠慮していたんですよ・・・」
N 「まだいくらでもあるんです。ちょっとまってください」
Nさんは車に戻り、置いてあるのと別のゴーヤを取ってきて僕の手に・・・
僕「ありがとうございます。いやーっ、今晩はこれを食べてから仕事に行きますよ。楽しみが出来たなーっ(ε=ε=ε= 。・゜(゜ノT-T)ノ)」
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結局、ゴーヤを頂き、どうしたものかと・・・
しかも今晩食べると言ってしまった。
明日会うことがあったら絶対「どうだった?」って訊かれる。
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ネットでゴーヤチャンプルーのレシピ検索。
材料
■ ゴーヤ 1/2本
■ 豚肉(薄切り) 100g
■ 卵 1個
■ 木綿豆腐 1/2丁
■ サラダ油 大さじ1
■ かつお節 適量
1. ゴーヤは縦半分に切り、スプーンなどでワタをきれいに取り除き、2mm厚さの半月切りにする。ボウルに入れて塩(分量外)でもみ、水で洗い、水気をきる。
2. 卵は溶きほぐす。
3. 豚肉はひと口大に切る。
4. 豆腐は水きりし、手でひと口大にちぎる。
5. フライパンにサラダ油を熱し、(2)を流し入れて半熟に炒め、取り出す。
6. 同じフライパンで(3)、(1)、(4)を炒め、(5)を戻し、(A)で調味する。
7. 器に盛り、かつお節をちらす。
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さっそく恐る恐る食べてみる・・・・・
「ん?」思っていたより大丈夫。
人生二回目のゴーヤ。いがいにイケる。
前回ので、体が学習したのか、ゴーヤは種類が多いので、そんなに苦くない種類だったのか・・・
たぶん、正解は、前回マスターが作ってくれたのがいい加減だったから。
前回作る際、「スプーンなどでワタをきれいに取り除き」というのも「ボウルに入れて塩でもみ」というのもいい加減だったと思う。
これで今年怖いものが一つ減った。
あと怖いのは宮崎マンゴーの「太陽のタマゴ」である。
誰か怖がらせてくれないかな・・・・