昨晩Kくん改めhummingくんがギターを持ってやってくる。
以前から調子の悪いギターがあるので診てとのことだった。
正確に言うと、僕の方が見たがったのだけど・・・
ちょうど頼まれていたギター用のピックアップも渡すようになっていた。

hummingくんはギブソンのハミングバードをメインに使用しているのだけど、ピックアップの付いたギーターに改造する話をしていたので、
「そりゃギブソンに穴を開けたら元に戻らないから、余っているのに付けたら?」
という僕の忠告に素直に耳を傾けてくれた。
マグネットタイプが欲しいとのことで、僕がキャッツアイに付けているのと同じタイプをU.M.くんとhummingくんに勧める。
低価格なのと、ピックアップの高さが調整出来ること、手元にボリュームが付いている、また接続ケーブルが特殊でないということで僕はこれを買った。
なんといってもギターに加工をしなくていいというのが良い。
これをhummingくんはモーリスに付ける予定だった。
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ピックアップを渡し、他のお客さんのオーダー状況を見て、持ってきたギターを見せてもらう。
hummingくんの
記事でもあったように、ネックがそってあった・・・
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YAMAHA FG300D
1981年頃のギター。
モデルナンバーからも判るように、定価3万円のギター。
hummingくんは、
「中古の取引価格は5,000円ぐらいです」
と言っていたが、後で調べると、まずまずの人気で二万円ぐらいが相場。
このギターにはサウンドホール内のシールにオレンジラベルとベージュラベルが存在し、hummingくんのはベージュ。
オレンジだったら、定価かそれ以上の取引価格である。
トップ:えぞ松合板
サイド:アメリカンウォルナット
バック:アメリカンウォルナット
ネック:ナトー
指板:バリサンドル
パーツ:ゴールド糸巻
という仕様。
まずネックをレンチで調整。
すんなり良い感じになる。
次は弦高。
オリジナルパーツは置いておきたいので、事前にサドルを購入しておいた。
サドルというのは、弦が乗っかってる部分。
これを削れば弦高が低くなる訳である。
サンドペーパーでひたすら削る・・・・
ちょうど古い弦も張ったままなので調整しやすい。
調整完了。
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先ほど渡したピックアップをこちらのギターに付けたいとの要望。
早速取り付ける。
で、僕の持っていた弦をとりあえず張る。
弦高も低くなりピックアップも取り付けカスタマイズされたギターを弾いてみたくなるのは心情。
「轢いてもいいすか?」
というので、他のお客さんにことわりを入れる。
hummingくんのオンステージとなった・・・

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なかなか良い感じに鳴っている。
手直しする前にhummingくんから譲り受けてから調整すればよかったな・・・・
かくして、処分寸前のYAMAHA FG300Dはめでたく復活。
まだ、細かな調整はこれからではあるけれど・・・
人の優しさを歌うなら楽器にも愛情を注がないとね。
久々にイジりがいのある楽器でした。
身近なエコのお話でした・・・