

7月7日はクレイジー・ダイアモンドこと、シド・バレットの命日だったのですが、お客さんのノリが違いすぎて、掛けれなかったシドのレコード。
昨日聴きました。
二枚目の写真の通り、「呪い」が掛けられたレコード。
マーク・ボラン、デヴィッド・ボウイらに多大な影響を与えた人。
レコーディングの時点であっちの世界にいってた、恐ろしくもダイアモンドのように美しいアルバム。
幻夢 オールタイム・ベスト・アルバム - An Introduction to Syd Barrett - / シド・バレット&ピンク・フロイド
1.アーノルド・レーン (MONO)
2.シー・エミリー・プレイ (MONO)
3.アップルズ・アンド・オレンジズ(Stereo Version)
4.マチルダ・マザー(2010 Mix)
5.第24章
6.バイク
7.カメに捧ぐ詩
8.ラヴ・ユー
9.暗黒の世界
10.ヒア・アイ・ゴー(2010 Remix)
11.タコに捧ぐ詩(2010 Mix)
12.寂しい女(2010 Mix)
13.イフ・イッツ・イン・ユー
14.ベイビー・レモネード
15.ドミノ(2010 Mix)
16.ジゴロおばさん
17.興奮した象
18.ボブ・ディラン・ブルース
試聴する・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
久しぶりにシド・バレットの記事。
以前の記事。昨年買ったCDでダントツの一位(僕の中で)だったアルバム。
デヴィッド・ギルモア・プロデュースの本作は、シド・バレットのピンク・フロイド時代の貴重なシングル盤も含み、昨年11月17日に登場した。
ピンク・フロイド期とソロ作の両方にまたがって選曲された、初となるオールタイム・ベスト・アルバムだ。
熱烈なファンからの要望で、様々な音源がレコード化されてきたが、いずれも納得のいく形の作品ではなかった。
プロデュースを手掛けたのは、旧友デヴィッド・ギルモア。
シドがバンド脱退後に加入したデヴィッド・ギルモア。
だが二人は学生時代からの友人であった。
デヴィッド・ギルモアがベースをプレイしたというトラックを追加した「ヒア・アイ・ゴー」(2010 REMIXヴァージョン)や、2010 MIXヴァージョンン4曲を含む、全18曲のシド・バレットの軌跡が収められている。
全てはデヴィッド・ギルモアが所有するアストリア・スタジオにて、全編2010年最新デジタル・リマスタリングが施されての登場。
アートワークは、シドの『帽子が笑う…不気味に』や、一連のピンク・フロイドのジャケット・デザインを手掛けてきたストーム・トーガソンという完璧な布陣。
CD時代になり、ジャケットに魅力を感じなかった僕だが、このジュケットが一発で「シド・バレット」と言わせるアートに身震いした。
ショップで思わず「パーフェクト・・」と唸ってしまった。
あざといベストの多い中、ジョージ・ハリスンの「オール・タイム・ベスト」も愛情の感じる出来に「ほっこり」させられたが、本作の「憎悪」にも等しい「愛情」の深さもなかなか。
後にビートルズの「赤盤青盤」並みの「名作ベスト」となりえる出来栄え。
(ただ、認知度が少ないのでどれほど定番化されるかは判らない)
また特典として、未発表トラック「ラマダン」がウェブサイトでダウンロード可能となっているのも見逃せないところ。
まさしくファン垂涎のアルバム、必携アイテムです。
僕は「アーノルド・レーン」「シー・エミリー・プレイ」のモノ・バーシジョン聴きたさに購入でしたが、全体を聞いて「あたり」のCDでした。
AKB48のCDを買いかけてたのを止めて正解(笑)。
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ロジャー・ウォーターズがピンクフロイドのリーダーをシドから引継ぎ、バンドがビッグになるにつれ、ロジャーの足搔きにもにたエゴは強くなる。
それは「天才になれない秀才の劣等感」から来るものであるとおもう。
ファンなら判るはず。
ピンクフロイドの名作とよばれる作品がシドへの劣等感にも似たオマージュであることを。
シドの求心力は死後もギルモアの熱い友情からも判る。
あれだけの短い活動期間でリスペクトを公言しているミュージシャンの多いこと。
しかも、ビッグなバンドになる前なのに・・
ピンク・フロイドなどの大物バンドを敵視していたパンク系のアーチストにもシドを信奉する者は多い。
ロジャーをリスペクトは・・・・ま、いいか。
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ファンに怒られ覚悟でいうなら、ピンクフロイドはシド・バレットの亡霊のような遺産だけでビッグなバンドとなったといえる。
ゴタクの多い哲学が一瞬のきらめきの美学に敗北したのである。
ロジャーはこれから自分の過去の栄光が自分の手で勝ち得たものでないことに苦しむだろう。
ギルモアのように認めてしまうか、逆にその劣等感をぶつけた新境地で新作を発表してほしいものである。
シドさえ居なければ、充分秀才だったのだし。
過去のロジャーのソロはゲストミュージシュンの話題性だけだったしね・・・
といって、ロジャーをけなしているわけではない。
これは、他のメンバーにもいえることだし、ロジャーが抜けてもピンクフロイドが成立していたのは、他のメンバーにもシドの亡霊というか、影がまとわりついていたから。
ここでもし、シドと関係ないベーシストを迎え入れていたら失速したと思う。
ロジャーは、自分が抜けて失速すると思ったバンドが成立していて、改めてそのあたりのことは痛感したはずである。
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今回、オールタイム・ペストの発売に合わせて、オリジナルアルバムも再発されました。
関連作品。
ダサダサのタイトルでごめん。
本当は「クレイジー・ダイアモンド」としたかった・・・
プログレロックファンなら「クレイジー・ダイアモンド」が何を指すか判ると思う・・・・
ここ数日、仕事の暇をみては大音量でレコードを聴いていた・・
ビートルズ、T-REX、etc?・・・
60年代から70年代のドラッグカルチャーまっさかりのレコードに針を落としていた。
当然、
ピンクフロイドも聞く。
先程述べた「クレイジー・ダイアモンド」とはピンクフロイドの曲のこと。
ピンクフロイドの前リーダー
シド・バレットのことを歌ったものである。
シド・バレットは精神を病んでピンクフロイドを脱退した。
が、遠い世界へ旅立ってからもメンバーとの友情は続く。
ソロアルバムも出している。
で、ファーストアルバムの「帽子が笑う・・・不気味に」を先日聞いた。

体調が優れなくなったのは、翌日からだった・・・
書けないが、不吉なことが次々と・・・・
「あのレコード聞いてからだな」
と思い、再度レコードを手にする。
このレコードを聴いたのは15年振りぐらい。
先日は見なかったライナーに目を通す。
小さな字でタイトルの下に書いてあった。
「《歌・呪い・ギター》シド・バレット」「えっ?呪い・・・・」
昔はなんともなかったのだが、シドは昨年(2006年7月7日)亡くなった。
彼の死と共に呪いの効果が強くなったのか?
でも、改めて聞くとかなり良い作品。
とても遠い世界へ旅立った人間が作ったとは思えない。
製作はかなり苦労をしたらしい(周りの人間が)。
興味ある人はCDが出ているのでどうぞ。