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スター・ウォーズ エピソード1 ファントム・メナス
あらすじ銀河共和国に見えざる脅威が迫りつつあった。
共和国の元老院では、辺境の星系を結ぶ交易ルートへの課税を巡って論争が巻き起こっていた。
貪欲な巨大企業体トレード・フェデレーション(通商連合)は武力で解決を図るべく、大規模な艦隊によって辺境の小さな惑星ナブーを封鎖した。
共和国議会がこの非常事態について終わりなき議論を繰り広げている間、最高議長ヴァローラムは紛争を調停するために、平和と正義の守護者であるジェダイ2名を密かにナブーに派遣したのだった。
全世界のファンが待望し、大ヒットを記録した映画『スター・ウォーズ エピソード1 ファントム・メナス』を完全小説化。
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Star Wars三部作に登場した人気キャラ、ダース・ベイダー。彼が普通の善良な子供だったころを描いた作品です。
映画では、こんなにかわいい子供がベイダーになぜと思いましたよね。
これから、旧三部作で残った謎が少しずつわかっていくのだと思いますが、これはその導入になります。
子供ながら恋するアナキン少年が微笑ましいです。
映画と少しだけ違うところもあるので、映画観た方は読んでみてください。
映画だけではわかりにくい、登場人物たちの性格や人間関係なども巧みに描かれています。意外にも展開は早いので、すぐに読み進められます。
映画を見ただけの人は是非読むべし。
なぞの宇宙人 / ボレシチューク

ボレシチューク作 / 袋一平 訳・高荷義之 絵
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あらすじモスクワの郊外に住む中学生コーリャ少年は、窓から雷が森に落ちるのを見る。
好奇心に駆られ、落雷のあった森に出かけ、ふしぎな石を拾う。
あやしい怪人の登場。
少女レーナとの出会い。
怪人に心を許すコーリャ。
ジンゲル青年との絆。
はたして、怪人は本当に人間の味方なのだろうか?
少年が知恵と勇気で宇宙を舞台に大冒険。
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感想この本、実は人からお借りしたものです。
こちら。この偕成社の「児童名作シリーズ」は、昔学校の図書室にも一巻の「ああ無情」から並んでいました。
この「なぞの宇宙人」があったかは記憶に無いですが、僕は途中から、以前も書いた「SF子ども図書館」のほうにいってしまいます・・
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本作は、1957年9月から12月にかけて、ソ連(現ロシア連邦)の「ピオネル」という少年雑誌に掲載されたそうです。
ちょっと突っ込みどころが多いですが、元が少年誌用ですから。
それでも結構「なるほど」という部分もあり、おもしろく読めました。
「幼いころに読めば熱中しただろうな」
とという感じ。
主人公、それを助ける青年、少女、博士。
この登場人物は、その後、いろいろな少年ものの、王道のようなキャスティングです。
まだ宇宙といえば太陽系が精いっぱいの時代。
逆に、今の時代のスペースオペラもののように、外宇宙まで飛躍しすぎていないのが親近感を覚えます。
当時は偕成社の「児童名作シリーズ」がダサく思え、ポップなイラストの「SF子ども図書館」のほうに惹かれていくのですが、今回の高荷氏の挿絵を観て、郷愁を覚えました。
僕が子供のころ「絵物語」というのが、まだかろうじて残っていました。
それらは漫画に取って代わられるのですが・・
新聞紙の日曜版とか、学習雑誌に掲載の、挿絵のついた小説です。
古くは山川惣治氏原作の「少年ケニヤ」(石川球太画の少年サンデー版ではない)が有名でしょう。
ま、「郷愁」を云々は、高荷氏の絵をプラモデルのパッケージや少年誌などのグラビアページで見慣れていたからかもしれません。
もっと早くから本を読んでいれば、この「児童名作シリーズ」も読破してから転校できていたのにと悔やまれます。
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袋一平(ふくろ いっぺい、1897年10月17日 - 1971年7月2日)
翻訳家。東京生まれ。東京外語大ロシア語科卒。ロシア語の和訳を専門とした。
またソ連映画の研究家、日本山岳会会員。
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高荷 義之(たかに よしゆき、1935年12月18日 - )イラストレーター。
群馬県前橋市出身。
少年雑誌、架空戦記の挿絵・表紙絵、プラモデルのボックスアートなどを数多く手がけ、師匠の小松崎茂と共にメカニックイラストの専門家として知られる。
1982年に「テレビランド」誌上で『戦闘メカ ザブングル』のイラストを発表。
ミリタリーアートの大家がロボットアニメの巨大メカを描くという意外性が反響を呼び、『超時空要塞マクロス』(今井科学・日本模型)、『機甲界ガリアン』(タカラ)などのボックスアートを担当。
アニメブーム下のキャラクターモデラーにも影響を与えた。
1984年には『風の谷のナウシカ』のポスター・パンフレット用イラストも描いている。
その他のアニメ作品では、『超時空世紀オーガス』(今井科学)、『超攻速ガルビオン 』(今井科学)、『ファイブスター物語』(ウェーブ)、『マクロス7』(ウェーブ)、『サクラ大戦』(マーミット)などがある。
2007年にはバンダイの宇宙戦艦ヤマトの大型キットのボックスアートを描いている。
『高荷義之プラモデル・パッケージの世界』 大日本絵画
『ワンダーアートタカニスタイル 高荷義之超現実画報』 オークラ出版
などがあります。
『浅草紅団』
先日、century氏と「江戸川乱歩」のことを少し話していて、ふと思い出した小説がある。
怪奇幻想の世界を作り出した作家の江戸川乱歩。
浅草十二階を舞台にした『押絵と旅する男』など、浅草が舞台となる小説が多かったと記憶している。
浅草は東京の心臓。
浅草は、人間の市場。
このフレーズを思い出したものの、乱歩の小説の中に出てくるんだったかな?
いや、違う。
自宅のダンボールをひっくり返し、昔の本をパラパラめくる。
が、判らない。
で、覚えていた「浅草は東京の心臓」をネット検索。
川端康成の「浅草紅団」と判明。
「浅草紅団」
昭和はじめの浅草。
不良集団「浅草紅団」の女首領・弓子に案内されつつ、“私”は浅草の路地に生きる人々の歓び哀感を探訪する。
カジノ・フォウリイの出し物と踊子達。
浮浪者と娼婦。
関東大震災以降の変貌する都会風俗と、昭和恐慌の影さす終末的な不安と喧騒の世情をルポタージュ風に描出した昭和モダニズム文学の名篇。
続篇は「浅草祭」です。
どちらも短編なので併録されています。
なんで急に浅草なのかわかりませんが、浅草ついでにお勧め。
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「小説 浅草案内」 半村良
「なんとかしないと生涯根なし草でおわってしまいそうだ。
浅草よ、私をこのままつかまえておいてくれ。
私はお前が好きなのだ」
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『浅草紅団』は映画化もされています。
ロング・グッドバイ
言わずと知れた「レイモンド・チャンドラー」の名作。
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私立探偵フィリップ・マーロウは、億万長者の娘シルヴィアの夫テリー・レノックスと知り合う。
あり余る富に囲まれていながら、男はどこか暗い蔭を宿していた。
何度か会って杯を重ねるうち、互いに友情を覚えはじめた二人。
しかし、やがてレノックスは妻殺しの容疑をかけられ自殺を遂げてしまう。
が、その裏には哀しくも奥深い真相が隠されていた……
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訳者は村上春樹。
「長いお別れ」として、清水 俊二氏の翻訳版はポピュラーであった。
こちらを読んだ人も多いはず。
カクテルの
ギムレットといえば必ず出てくる小説。
まだ読み始めたばかりなのですが、村上版は「原文に忠実に」というのを心がけているようだ。
久しぶりに新たな気持ちで古典を読める機会が出来たのは嬉しい。
読書の秋
ゆうさんのプログを観ていたら「筒井康隆」という名前が・・
自分も好きな作家だった。
読み返したくなり本棚の奥から筒井氏の本を引っ張り出す。

以外と思われるだろうが、こう見えても「文学青年」であった・・
「あ、今笑ったアナタ。明日店に来なさい」
引っ張りだした氏の本も、大体中学高校の頃のものである。
最初は少年向きに書かれた氏のSFチックなモノからの始まりだったのだろう。
ただ、当時の自分には何が面白いのか判らないモノも多かった。
筒井氏の本を読んだことのある人なら判ると思うが「キレた」作品も多々ある。
大人になった今、これらを読み返そうと思う。
でも、捨てずによく持ってたなとは思います。
作品の内容はあまり覚えていないのが多いけど、結構好きだったのは「おれに関する噂」。
ある日テレビのニュースで自分のことを喋りはじめる。
内容は、女子社員をお茶に誘ったらフラれた。など・・・
続いて新聞や週刊誌などが「おれ」に関する噂を書きたて始める・・
と言うな内容だったと思います。
ちょっとオモシロそうだと思いません?