携帯で観る。このオダギリジョーくんがストリートで演奏している「傘がない」。
実は、「井上陽水コンサート2008」の各会場にて先行数量限定発売のインディーズ盤として販売されていた「弾き語りパッション」。
各会場とも開場と同時に売り切れ、問い合わせが連日入り、手に入れられなかったファンのリクエストにお答えする形で発売されたCDからのプロモ。
最後に少しだけ井上陽水氏が登場します・・
今頃と思われるが、実は井上陽水を今までカバーすることが無かった。
小学校六年の時の担任の先生がある日、ホームルームに自分のラジカセを持ってきて、
「お前たち、これを聞け」
と、スイッチを入れ、流れ出したのが井上陽水の「人生が二度あれば」。
「おまえら、ちゃんと親を大事にしろよ」
子供らは、難しい授業よりよっぽど楽なので、ことあるごとに、
「もっと聞かせて」
と言う始末。
自分の趣味が受け入れられたと思った先生は、その後もよく井上陽水を掛けてくれた・・・
僕の住んでいた島の学校は独身の先生用の寮があり、先生の寮へよく遊びに行った。
僕は先生が毎週買っていた少年マガジンの「イヤハヤ南友」という永井豪先生の、ちょっとエッチなマンガ目当てだったのだが・・・
遊びに来た子供たちにもやたら井上陽水を聞かせる先生。
おかげで、僕は京都に引っ越してから吉田拓郎を聞くようになりました。
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そんな先生が今月末をもって定年を迎えます。
その定年のお祝いを、僕たちの前に受け持っていた他校の一つ年上の先輩たちと「定年のお祝いの会」を合同で開くことになりました。
で、各学校の代表が余興をするのですが、やはり誰も声が上がらない。
一応、僕の学校側の幹事は僕があたっており、最終的に僕がなにかをしないとなということに。
「そうだ、井上陽水をしよう」
と、初めてカバー。
いやー、陽水って鼻歌だけでも歌として成立するだけの声がズルイ。
正直、僕の声では難しい。
で、「人生が二度あれば」はちょっと暗い。
「夢の中へ」は、僕的にちょっと・・・・
「帰れない二人」、「ゼンマイじかけのカブト虫 」、「青空ひとりきり」、「傘がない」を弾いてみる。
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合同で会を行うもう一校の幹事さんと電話で話す。
「先生って井上陽水好きでしたよね?」
「え?僕らを教えているころは
南沙織ファンでしたよ」
ガーーーン。僕らに井上陽水を聞かせているころは一時的にかぶれていただけかもしれないということが判明。
で、昔の記憶を頼りに、先生の寮や学校で聴かされた曲で、僕が一番印象に残っているのが「傘がない」である。
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昨日、連休を利用して、何度か電話でお話をした幹事のI氏が奥さんとご来店。
本当にやって来るとは思わなかった。
氏とは35年振りの再会。
昔、先生が僕らの島に赴任しているころ、かつての教え子のI氏らが遊びに来られ、先生を挟み一緒に遊んで以来である。
で、
「「傘がない」を歌おうと思っているんですが、こんなんでどうっすか?」
と、ジャッジしてもらい、なんとかオッケーを貰う。
後は、先生が南沙織以上に井上陽水で喜んでくれることを願うばかりである。