
帯を付けたままスキャンしてます。
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「
慈愛の輝き」より続く。
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レコードではなく、この本を「慈愛の輝き」の次に紹介するのには理由があります。
「慈愛の輝き」の項の年表にある、4月19日の「ローリング・ストーン」誌のロング・インタビューから抜粋。
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前略
- なぜ、ジョンは活動していないのですか?
「活動していないわけじゃないよ。ビートルズみたいなことをしていないからといって、ジョンが何もなにもしていないことにはならない。たとえば僕がこうしてインタビューに答えると、みんなは僕がしゃべっていることを知る。インタビューに答えないと、なにもしていないことになってしまう。でも実際はそうじゃない。家で別のことをしている。あるいはどこかへ出かけたり、いろんなことをしたり・・・。
後略
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ジョージの言わんとしているのは、ジョンが子供の為に焼いたパンもジョン・レノンの作品なんです。
それがファンの耳に届かないとしても、ジョンは自分の作品としてパンをレコードと同じように作っていて、なにもしていないということにはならないということです。
なら、「慈愛の輝き」の後に発売された、ジョージの著書「アイ・ミー・マイン」も「ジョージの作品」なんです。
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豪華本「アイ・ミー・マイン」1979年に発売された「アイ・ミー・マイン」は2000冊限定で刊行されました。
職人が一冊づつ手作りで仕上げた皮張りの表紙の色は、3つのバリエーションがありました。

1980年にアメリカのサイモン&シュスター社から軽装版が出ましたが現在は絶版。
この「限定」というのが、今回紹介する日本版の帯に書かれている「幻の名書」の意味です。
ジョージの一周忌に合わせて202年11月30日(アメリカの友人宅で亡くなった11月29日は日本時間で30日でした)日本版の初版は印刷、発行されました。
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内容大きく分けて二つのパートに分かれている。
パート1は、ジョージの回想を、かつてのビートルズのスポークスマンで、ビートルズ時代のジョージが連載していた音楽誌の記事の「ペイパー・バック・ライター」ならぬ「ゴースト・ライター」だったデレク・テイラーがまとめたライフストーリー。
幼少期、ビートルズ時代の喧噪、ジョージの人生観や東洋哲学への関心などが綴られています。
ジョージ自身のことばで綴られた伝記はジョージの内面を知るための貴重な資料です。
パート2は、ジョージの自作曲の歌詞と、自筆原稿の写真、曲にまつわる本人のコメント(裏話、創作の意図や動機)から構成されています。
全体の三分の二が曲のことについてです。
曲はビートルズ時代の曲からソロ時代まで。
クリームのクラプトンとの共作の「バッヂ」なんかについても書かれています。
「公園に棲んでる白鳥のことを・・」
という歌詞の部分はリンゴが作ったらしいです。
クリームのベストにも入る名曲ですが、ジョージが笑いながら、いかにいい加減な歌詞だったか解説してくれます。(バッヂがブリッヂの読み間違えのこととか)
2004年にダーク・ホース時代のCDがリマスタリングされ再発された際、ジョージによる曲の紹介として、本書から文章が使用されています。
ファンにとってはマストなアイテムです。
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ビートルズの他のメンバーの反応ジョンが200冊限定の方を読んだのか、軽装版の方を読んだのか不明ですが、本書での「ビートルズ時代、一番面倒をみてやった」自分の扱いに不満を持ち「慈愛の輝き」の第一弾シングル「ブロー・アウェイ」をパロディーした「ザ・リシケシュソング」というのを録音しています。
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36歳の時のジョージの考えていたことはとても面白い。
ミュージシャンの自伝やインタビュー集は何度読んでもいいものですよネー。
何を考えていたのか、思想や感情が見え隠れしてとても興味深いです。
このジョージの自伝もすごく中身が気になる気になる。
【2011/03/25 21:19】
URL | いずき #0TN6pzxw [
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こんばんは、いずきさん。
ミスカトニック大学では、これを読まないと卒業できません。
ジョージの場合、自分の手柄を過大評価しないところがいいです。
僕にはバイブル。
【2011/03/26 02:04】
URL | マスター #- [
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まぁ確かにミスカトニックではジョージ学は必修で、この単位を取らなきゃ卒業できませんが、『アイ・ミー・マイン』はネクロノミコン等の魔道書といっしょにミスカトニック大学附属図書館の特別閲覧室に収められているから僕のような一般学生は無理ですよ。
ジョージのひととなりをもっと知りたいよォーッ
アルバムもまだ全然集まってないけど。
【2011/03/26 19:21】
URL | いずき #0TN6pzxw [
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こんにちは。
この本で興味を持った曲のCD買ってもいいと思います。
2004年のダークホース時代の国内CDのコピーコントロールは2010年の再発時に普通になったようです・・
【2011/03/26 20:46】
URL | マスター #- [
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